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「誘拐」

大学のゼミ課題…この本を加え、あと十冊近く残っている。
どれも内容が濃い(汗)

大学がはじまるまでに読めるだろうか…不安。


本の内容:

高度経済成長期真っ只中の1963年。
東京オリンピックを翌年に控えたこの年に起きた「吉展ちゃん誘拐事件」。
その発端から犯人である小原保の自供、悲惨な顛末までを描いたもの。




まず、誘拐事件について触れてみることにする。


吉展ちゃん誘拐事件――


村越家の当時4歳だった吉展ちゃんが誘拐された事件で、犯人は家族に電話で
「50万円」の身代金を要求した。当初、警察は子どもの失踪を誘拐とは考えて
いなかっただけに驚いた。吉展の母は要求に従って金を用意し、指定の場所へと
向かう――当然、そこには警察が張り込み、犯人逮捕のチャンスをうかがっていた。
しかし、警察の失態により、身代金は奪われ、犯人は逃走し、そして誘拐された
吉展ちゃんは戻ってこなかった。
警察やメディアは必死に犯人に対して人質を返すよう訴えるものの、何ら効果は
なかった。
それから二年後、捜査網に浮上した小原保という男。ある時期まで借金返済などで
金銭的に困っていたこの男は、急に羽振りがよくなっていた。この男こそが誘拐事件の
犯人であったのだ。警察の必死の取り調べにより、ついに自供した小原。その口から
語られたのは、とある寺の墓に誘拐した吉展ちゃんの遺体が埋められているということで
あった。
その後、行われた裁判の結果、小原は極刑となった。




少し長くなったが、これが吉展ちゃん誘拐事件の概要というべきものである。





本田靖春氏の書いた「誘拐」はその事件がいかにして起き、どういう結末を迎えたのかを
記したものである。

本田氏は、誘拐犯であり、殺人犯である小原が事件を起こすまでの経緯――生い立ちを調べた。

社会的にみて、小原は許されざる者である。
幼い子供をさらい、その命を奪ったのである。
しかし、そうするまでにはそれなりの背景というものがある。

小原の場合、貧しさと劣等感がその原因であった。
病気によって体の一部の自由が利かなくなり、それによって人から馬鹿にされ、職業選択の
自由も大きく制限されてしまった。生活は苦しく、色々な人にお金を借りたために借金地獄に
溺れ、やがて金欲しさに誘拐事件を引き起こすに至る……。


同情するところがまったくないわけではない。
けれども、やはり許されないことであろう。



この事件が発生した前後、黒沢明による「天国と地獄」が公開された。

資産家の子供が誘拐される物語である。
映画では、子供は助かり、犯人は捜査の末に捕まり、処刑台送りとなった。


現実に起きた事件――吉展ちゃん誘拐事件――はそうはならなかった。

犯人である小原は捕まった。けれども、誘拐された吉展ちゃんは帰らぬ人となった。

それにである。
この事件は犯人である小原保の自供がなければ迷宮入りしていたかもしれない事件で
あったのだ。




「事実は小説よりも奇なり」

どれだけ、現実の出来事が恐ろしいか。



よく、昭和史を振り返るTV番組などにおいて、
高度経済成長の時代の素晴らしさが語られることが多々ある。

その裏側で起きた事件が、この誘拐事件なのである。

いつの世の中もそうだ。
輝く面があれば、どす黒く汚れた陰惨な面が必ず存在する。


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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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