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「自動車絶望工場」

鎌田慧氏の「自動車絶望工場」(新装増補版)を読んだので
その紹介をしてみようと思う。



内容:

身分を隠した著者が六ヶ月間「季節工」として働いたトヨタの自動車工場での
体験を日記形式で書いた作品。



この本に登場する季節工と呼ばれる人々は、プロジェクトXやカンブリヤ宮殿と
いった番組に登場するような「職人」「仕事人」たちではない。
それ以前に、「人」として扱われてはいない。

作中でこのように「定義」されている。
その文を引用したいと思う。

良の娯楽室のトイレの落書、
「トヨタマンは人間ではない。機械にすぎない」について、より正確にいうなら、
この認識は誤りだと思える。労働者は機械ですらない。機械的な動きを強いられた
人間であり、機械より安くて、取り換えが簡単な部品であり、もっと簡単にいえば、
使い捨てられる電池なのだ。古くなれば充電もきかなくなる。


それが約四十年ほどまえ、鎌田氏が体験し、得たものであった。

では、いま現在の労働をめぐる環境、労働者への待遇はどうなっているのか?


テレビや新聞などのニュースを見るに、あまり変わっていないと思われる。
いや、むしろ悪化の一途を辿っているのではないだろうか?


「ハケン」


一時期、この言葉をめぐり世間は沸きだった。派遣社員のことである。
音としての響きはいいが、ようするに「使い捨て」である。
必要に応じて雇い、そしてあっさりときることができるのが派遣社員なのである。
派遣社員は正社員に比べて責任を負うところが少ない。しかし、安定性は皆無だとか。

企業は正社員よりも派遣社員を多く求めている――そういった記事をどこかで見た
おぼえがある。正社員は企業にとって金のかかる存在なんだとか……。だから、体よく
使い捨てができる派遣社員の方が楽でいいというわけなのだ。


正社員が減り、派遣社員が増える社会。

それは使い捨てられる人間、いや、人間と見なされない「ヒト」が増えていくことをも
意味するのではないだろうか?
そんな社会に「働きがい」とか、働く意義とかあるのだろうか? それ以前に、そういった
ものは――いうなれば、「働く喜び」などあるのだろうか?






この本は、「労働条件を改善しろ」とか「労働者を人間として見ろ」とか、そういった
社会主義的・労働組合のスローガンのようなものを打ち出してはない。
工場の過酷な現場で働く人々の苦しみを淡々と描いている。




ここから、読む人々が得るものはいったいなんなのだろうか?




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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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