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「津山三十人殺し」




金田一耕助シリーズの人気作として知られる「八つ墓村」。
けれど、この物語のモチーフとなった事件のことはあまり知られて
いないのではないか、と思う。





筑波昭氏が書いた「津山三十人殺し」について紹介したい。

内容:

日本犯罪史上空前の惨劇として記憶されていながらも
忘れ去られようとしている「津山三十人殺し」について、
当時の捜査資料をもとに事件の詳細と、多くの村人を惨殺した
犯人である都井睦雄の誕生から事件を起こすまでを描く。




津山三十人殺し――津山事件といわれるこの事件は、岡山県内のある
村にて起きた。

犯人 都井睦雄は当時22歳。昭和13年の春の夜、都井は日本刀一振と
匕首二口、そして猟銃を武器に村人を次々と殺戮していく。

その格好――黒い襟詰服、頭に巻いた白い鉢巻、鉢巻に差し込んだ二本の懐中電灯。


八つ墓村に登場する要蔵は彼をモチーフとしていた。





三十人もの村人の命を奪った都井。
その動機は肺の病で自分に冷たくなった、自分をいじめた村人への復讐だという。

今の観点から見れば――いや、当時から見ても都井は、この事件は
「精神異常者」の犯行として処理できる。

だが、彼が残した遺書や、その殺人の計画性などを見ると、単なる精神異常者の
犯行とは言い切れない部分がいくつもある。

どうして、二十二歳の、将来が期待されるであろう若者がこのようなむごたらしい
事件を引き起こしてしまったのか?
著者である筑波氏は感情を移入することなく捜査資料をもとに淡々と、客観的に
検証していく。

そこで浮き彫りとなったのは、部落という都会とは異なる社会の存在であり、
その社会の中で育った青年――都井睦雄。

祖母の過保護下で成長していった都井は大人になって女性とのセックスに溺れ、
いつしか肺の病をわずらい、徴兵検査で落ち、しだいに村の中で孤立していく……。

都井は村の中でも秀才だっという。だから、徴兵検査で落ちたことはかなりの
ショックであったに違いない。

当時、日本はときの中国との戦争状態。若者が戦争に向かう事はある種の
ステータスだった。都井は戦争で功を立てたかったのだろう。それが叶えられず、
津山事件という惨劇を引き起こしたのか……。







これは今から70年近くも前に起きた事件である。


70年前に比べ、日本はかなり平和であろうと思う。
だが、このような事件がまた起きるかもしれない。というより、いつこのような
事件が起こるかは、誰にも想像できない。

池田小での児童殺傷事件、秋葉原での無差別殺傷事件など、現代の日本でも、
津山事件と比べれば規模に劣るものの、凶悪犯罪はあとを絶たない。






誰もが「都井」になる可能性を秘めているのだ。



それはとても恐ろしいことであると同時に、悲しくもある。
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津山三十人殺し

この小説が読みたくなって来ました!!

コメントありがとうございます。

武藤強人さん、いつも読んで頂いて感謝、感謝です。

この本は中古屋にもあると思うんで機会があったら是非一読を!
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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