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「白洲次郎 占領を背負った男」(上・下)

いまから4~5年前だったと思う。NHKのテレビや本屋の
コーナーで「白洲次郎」という人物に関するブームともいえる展開が
行われていた。そのときは白洲次郎なる人物についてまったくの関心も、
というよりノンフィクション・ジャンルそのものに関心を持たなかった。

で、ここ最近……大学の専攻がノンフィクションということもあり、
いろいろと本を漁っているうちにこの「白洲次郎 占領を背負った男(上・下)」を
見つけたわけ。




講談社文庫から発売されたこの本の著者は北康利 氏。
今回は彼の著作についての紹介をしてみたいと思う。
本の内容:

戦後の日米交渉において日本首脳部のブレーンとして陰で
活躍した白洲次郎。決して表舞台に出ることなく、そのために
謎に包まれた彼の人物像について、出生からその死までを
資料や関係者の証言に基づき、ドラマティックに描く。







私はこの本を読むまで、白洲次郎という人物をまったく知らなかった。
日本国憲法がいかなる形で作られたか、も。
もちろん、この本に書かれていることが100%事実という保証はない。
あくまでも、「白洲次郎」という人物を主軸として当時の情勢等を描いているわけだから。


とまぁ、そういうことはこのくらいにして、



白洲次郎について簡単に触れたいと思う。





<本の内容>の項において、彼がブレーンであったと述べた。正確にいえば、彼は
交渉役である。GHQや民政局、マッカーサーなど、戦後の日本を統治した者たちの前に
立ち向かった。彼は英国留学経験者――帰国子女であり、アメリカ人が称賛するほどの
流暢な英語を使い、交渉に当たったという。

では、白洲は官僚だったかというとそうではない。ましてや政治家でもない。
彼は、元はある金持ちの坊ちゃんである。
金持ちではあるが、「一市民」に過ぎないのである。
それがどうして日本の政治の首脳部と関わるようになったのか?

著者はその「いきさつ」についてきちんと書き記している。










……ここでひとつ付け加える必要がある。
たしかに彼は政治的権力とは無縁の市民であるが、その才知は権力者を上回るものであった。




戦争がはじまって間もないころ、この頃の日本はアメリカや中国に対して優位であった。
日本が負けることを考える人間などほとんどいなかったといえる。そんななか、白洲は
一家を連れて田舎へ逃げ延びた。当時の世間の目からすれば、それは「非国民」的なものであり、
「臆病者」の謗りを受けて当然の行為と言える。しかし、これにはわけがある。

なんと、戦争が始まって間もない頃に、
彼は日本が戦争に負けることを予期していたのである
はやくに田舎へ逃げ延びた――疎開したのは、生き残るためであった。

このほかにも、彼の才知の優れた点を示すエピソードがあるが、それらは本を手にとって
是非読んでほしい。



ここで着目するべきことは、

官僚でも政治家でもない人間が
日本を占領した米軍の首脳部に交渉役として立ち向かったことである。


「フィクション」の世界と思われるかもしないが、これは「事実(ノンフィクション)」である。


彼は交渉役――いうなれば外交の代表である―――としてアメリカとの交渉に臨み、
やがて日米安保を締結させた。

日米同盟については様々な批判がある(詳しくは以前、紹介した『密約』などを
読んでほしい)。米軍基地が日本にとって負担であることは明らかであるし。
しかし、米軍の存在が日本を脅かす存在の抑止力となっていることもまた事実である。

良かれ悪かれ……白洲は日米安保における交渉を、戦後の交渉を無事に終わらせた。
アメリカ側から「従順ならざる唯一の日本人」とか呼ばれ、一目置かれた。

にもかかわらず、彼は表舞台に出なかった。マスコミからは吉田首相の側近中の側近と
蔑まれたが、それを意に介すことなく陰に留まった。最後まで在野の人として過ごしたのだ。

今の日本人には彼のような人物はほとんどいないのではないだろうか?

人間だれしも、なにか功績を立てるとそれをすぐ他人に自慢したくなるものだ。
そうすることで満足心を得たいのだ(また、そうしなければ「功績」として認められないし)。




白洲は違った。彼は戦後の交渉において大活躍したが、そのことを誇らしげに語ろうとは
しなかったようだ。「こと」が済むと彼は政治の世界から去り、一市民として田舎で
余生を送った。

もっとも、東北電力会長などの名誉職についたりしてはいたが……。











……とにかく、昔の日本にはスゴイ奴がいたということ、だ。

省みるに、現在の日本には白洲次郎のような行動力や、才知を持つ人間が政治の分野に
いないということ、か。


さて、民主党政権はこの先の日本をどうしてくれるのやら……。


(↑)皆さまの清き一票をどうか!!!
でも、民主党に票は×××××です!(笑)
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高校生だったんですか?

えっ???

……いや、大学生ですけど。
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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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