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「スタンド・バイ・ミー」

マダオの映画日記ってブログを見て興味がわいたので
スタンド・バイ・ミーを借りてみた。

あらすじ:

作家ゴードン・ラチャンス。彼はある記事を目にして、遠い過去を思い出す。
「弁護士クリストファー・チェンパーズ刺殺される」というのがそのきっかけと
なった新聞記事である……。

時は1959年の夏、ゴードンが12歳のころ。ゴーディの愛称の彼は、とある田舎町で
三人の仲間――クリス、テディ、バーンと一緒に遊び暮らしていた。彼らは木の上に
秘密基地を立て、そこでトランプ・ギャンブルやタバコなど、大人ぶった行いをしていた。

あるとき、バーンは家で探し物をしていたときに兄たちの話を盗み聞きする。彼の兄たちは
数日前から行方不明となっていた少年ブラワーの死体を目撃したというのだ。だが、
自動車泥棒をしていたために兄たちは通報できずにいた。

バーンから話を聞いたクリスは、死体があるというハーロウ・ロードに向かうことを仲間に
提案する。死体を捜して、一躍有名になろうという魂胆からの発想である。
四人は親に黙って支度を整え、旅に出た。目的地まで23キロ近く――それも徒歩。

幼い四人にとってその旅路は過酷なものであった。水も食料もほとんどなく。途中で
何度も衝突を重ね、しだいに険悪な雰囲気が立ち込めていく。そんななか、いつしか
「死体探しをするのだろうか?」という疑問を抱えるようになる。だが、誰もその疑問に
応えることができない。できないまま、四人は線路の上やヒルのいる森などを歩く。

その頃、バーンの兄たちは不良仲間のエースらに「ブラワーの件」を話していた。
話を聞いたエースは、仲間と車を駆ってハーロウ・ロードへ向かう。

旅に出て翌日、
ハーロウ・ロードへ辿り着いた少年四人。ついに彼らはブラワーを発見する。
列車にはねられた死体を見た彼らは衝撃を覚えながらも、担架を作り運ぶことに。
そんなとき、彼らの前にエースたち不良があらわれる。エースはクリスに死体を渡すことを
要求する。テディとバーンが怖気づくなか、クリスは不良の要求をかたくなに拒否する。
エースはナイフを取り出し、クリスを刺そうとする。だが、ゴーディが拳銃を取り出したことで
形勢は逆転する。エースは負け惜しみの言葉を残し、仲間を伴って逃げ去る。残った四人。
だが、ゴーディは死体を運ぶことに興味を失い、結局、四人は匿名の電話をかけて帰路についた。

四人の短い、二日間の旅は終わった。“匿名の電話”により、ブラワーの死体は発見された。
その後、四人はバラバラの人生を歩むこととなった。バーンは高校卒業後に結婚し家庭を築き、
テディは一度刑務所に入ったのち臨時雇いの職で生計を。そして、ゴーディと最も親しい関係に
あったクリスは弁護士となった。だが、彼はチンピラの喧嘩を仲裁しようとして死亡した。
そう、作家のゴードンが見た記事は親友クリスの死亡記事であったのだ。

大人に、作家となったゴードン。
彼はコンピュータで少年時代の“あの頃”を書き記し、次のように締めくくる。
「あの12歳の時のような友だちはもうできない。もう二度と……」と。












本作は少年たちが主人公の物語である。


子ども――それも少年が主役の物語は、どれも日本ではズッコケ三人組や
忍たま乱太郎のような、コメディテイストの作品ばかりな気がする。

映画のはじめで、少年たちが口にしているのはタバコ。日本の映画・ドラマでは
ぜったいにありえない表現描写である。そこから現れるのがリアルな世界観である。






子どもがタバコを吸うはずがない――

多くの、とくに大人はそう思うだろうし、思いたいに違いない。
大人にとって子どもとは純粋無垢な存在なのだ。そうであってほしい偶像なのである。
ロリコン――いわゆるロリータ・コンプレックス――も行きつく先はそのようなもの
なのではないか。


けれども、大人の理想や願望とは裏腹に、子どもは陰でこそこそと大人のまねごとを
やってのけている。タバコや酒、果てはセックス、ドラッグ……。

それが子どもなのである。NHKのドラマのようなお利口さんばかりではないのだ。
子どもは……。


かくして最初の秘密基地のシーンは、大人たちのささやかなる偶像を破壊し、
外見以外は大人とかわらない子どもたちの“ドラマ”をスタートさせる。













「外見以外は……」という言葉を用いた。

この映画を見ていて驚いたのは、子どもたちの言動である。とても、12歳ぐらいの
子どもとは思えないセリフを次々と吐きだしていく。

マセているのか、背伸びをしているのか、それとも本当に“大人”なのか……。

脚本家の紡ぎ出したセリフも、若い――若すぎる役者の演技も、どちらも凄い。





他ブログのレビューを軽く見た後で本編を見るのだから、展開の予想はつく。
だが、それでも暗いストーリー展開にはなにか重くなる。とくに主役四人の
人格・背景。


バーンは「クレヨンしんちゃん」に出てくるマサオ君のような典型的な臆病者。

テディは皮肉屋で、よくバーンをからかう。彼は父がフランス軍にいたこともあり
軍事オタクてきなキャラであるが、父に耳を焼かれそうになった経験がある。

主人公であるゴーディことゴードン。彼は将来有望の兄を持ち、その兄が
死んだことで父母と複雑な関係になる。「おまえが死ねばよかった」というような
言葉を言われるほどに親から期待されていないのだ。けれども、物語を考える
アイディアは優れていて、死んだ兄やクリスからはそのことを褒められている。

そして、リーダー格のクリス。
彼は死体探しを発案したこともあり、肝っ玉はおおきように思える。家族はチンピラで、
そのことから、自分は大人になったら父や兄のような悪党になると考えている。
しかし、本音はそうではない。良い人になって暮らしていきたいという思いがあるが、
そのようにできない環境のなかで辛い思いをしている。




オトナ並みに、いや、ある意味オトナ以上に深い悩みを12歳の少年が抱えているのだ。





そんな彼らは旅の途中で様々な経験をすることとなる。

汽車に轢かれかけたり、番犬にかまれそうになったり、コヨーテの鳴き声におびえながら
交代で見張りをしてみたり、川ではしゃいでいたらヒルに股間を喰いつかれたり……。


子どもたちの葛藤は見ていてつらいが、それに対する緩和剤の働きとして、コミカルな
シーンが随所に登場する。併行して、不良グループの行動も描かれていくが、彼らは
物語において、彼らは少年たちの敵であり、超えるべき壁のようなもので、その内面と
いうものは不明瞭である。あくまでも、物語の主体は四人の少年であり、その点は仕方の
ないことである。





この物語を、映画を端的にまとめる言葉として、どのようなフレーズが思いつくだろうか?

「少年たちの冒険物語」

とまとめるにはあまりにハードで、残酷な物語のように思える。
冒険というより、葛藤の日々である。







見ている人も、途中で分からなくなりそうになるが、

彼らの目的は死体探しである


死体探しで有名になろうとしているのだ。


言ってしまえば、彼ら少年たちは他人の不幸で「死体発見」という満足感を
得ようと、“名”を得ようとしているである。


しかし、物語が進むにつれ、その目的の残酷さは隠されていく。そういう目的で
行動する子どもたちの内面がクローズアップされていくからである。

死体発見し、エースとの対峙を終えた後のゴーディのやるせない表情は
いったい何を思っての表情なのであろうか。




オトナの視点からすれば、クリスたち四人は間違いなく悪ガキである。
だが、悪ガキである彼らは「悪」の存在ではない。

どんなに大人びたことを言ったり行動をとってみても、結局は子どもなのである。
家庭のこと、先生に裏切られたことで悲しむクリスも、親に期待されないゴーディも。













ほろ苦い物語である。とくに、クリスの顛末は何とも言えない。











だが、映画はほろ苦いまま終わらせようとはしない。それがあらすじの項で引用した
最後のメッセージ、ゴードンがパソコンに打ち込んだ一節である。

英文ではこのようになっている。

He was stabbed in the throat. He died
almost instantlya.
Although I hadn't seen him in more
than ten years, I know I'll miss him
forever.

I never had aniy friends later on
like the ones I had when I was telve.
Jesus, does anyone?









彼ら――少なくとも、ゴードンにとって、夏の出来事は決して良い思い出とは
いえないかもしれない。だが、忘れるのことのできない記憶であることだけは
確かなのである。




エンドロールで流れるベン・E・キングの主題歌はすごく心にくる
一曲である……。









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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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