スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「ジュリアス・シーザー」

『ジュリアス・シーザー』を読んだんでそれについて
記してみる。


あらすじ:

舞台は独裁者ジュリアス・シーザーの支配するローマ。
多くの敵を捕虜として捕え、そして領土を拡大した彼は
英雄として君臨していたが、彼を憎む者も存在していた。
彼らはシーザーが共和制を破壊し王につくことを恐れていたのだ。

シーザーの忠臣のひとり、ブルータス。
彼は悩んでいた。キャシャスやトレボーニアスといった者たちから
暗殺計画に加わるよう誘われていたのだ。ブルータスはシーザーに
尊敬の念を抱いていた。しかし、一方で独裁者としての彼をよく
思っていなかった。

ブルータスの邸宅にとうとう暗殺計画を企む者たちが集まる。
彼は計画に加担することにしたのだ。そうとは知らないシーザー。
シーザーは占い師から奇妙なことを言われていた。それは3月15日に
凶事が起きるというお告げであった。シーザーはその日に元老院へ
向かう事となっていたが、占い師の言葉を気にして出仕を控えようと
していた。だが、妻との会話で不安は取り除かれる。元老院は
シーザーを王にしようというのだ。

3月15日。
元老院議員の前に姿をあらわしたシーザー。その彼を襲う暗殺者たち。
忠臣であったはずのブルータスにとどめを刺されたシーザーは、
「ブルータス、お前もか? 是非もない」と言って息絶える。
独裁者は死んだ。ブルータスは暗殺を正当化するために
シーザーの息子アントニーをとりこみ、元老院へも根回しを行う。
ジュリアス・シーザー葬儀のとき。ブルータスは演説をもって
民衆を味方とするが、つづいてあらわれたアントニーの演説と、
シーザーの遺した遺言が暗殺を行った者たちの立場を逆境へと
追い込んだ。アントニーはブルータスらに寝返るふりをして、
民衆を扇動して反逆者を倒そうとしていたのだ。

意外な宣戦布告を受けたブルータスら。
イタリア・ローマではついに戦争が勃発する。
民衆を味方につけたアントニーの軍勢の前にブルータスらは
不利な立場にあった。都を離れたブルータスのもとに、妻の
ポーシャ自殺の報がもたらされる。暗殺を成功させたはよいが、
ブルータスをはじめとする反逆者たちには展望がなかった。
あるのは暗雲だけ。不安を憶えるブルータスの前に死んだはずの
シーザーが亡霊となって現れる。亡霊はブルータスに、
「フィリパイの原で相見えよう」と言って姿を消す。

戦いは激しさを増していく。亡霊の不吉な言葉によるものか、
ブルータスらはフィリパイの地に追い詰められようとしていた。
次々と反逆者たちは死に、捕えられ、敗走し、残るはブルータスのみ。
彼は召使のストレイトーらと別れを告げ、自害する。
ブルータスの死をしったアントニーは軍隊に休戦の合図を出すよう命じ、
これによって戦いは終わった。








タイトルからシーザーが主役の作品のように思えるが、主人公はその
忠臣であったブルータスである。

「ブルータス、お前もか!」


は有名な台詞。

シーザーに対する愛情と、仲間への友情、そして国への愛国心の間で
葛藤するブルータスの心理描写が全編にわたって描かれる。



ブルータスは仲間に誘われ、ついにシーザー暗殺を決意する。
仲間たちはシーザーによって元老院が、共和制が蹂躙されている
現実に憂いを感じていた。暗殺はそれに対するアクションであったわけだ。

葬儀の場面で、民衆はブルータスから暗殺の正当性を説かれ、彼に
共感するが、続いてあらわれたアントニーの演説の前に心変わりする。




ここで思うのだ。この民衆たちはいったい何者であるか、と。




こんなに早くに心変わりする彼らはいったい……。




民主党を支持した者たちのことを私はふと思い浮かべた。

あれほど自民党をけなし、民主党に肩入れしていた者たちは、今では
どうだろうか?

3、4年前のテレビ番組等における“世論”は幻想だったのだろうか?



第三幕の場面は民主・共和制がもつ「衆愚」の面を浮き彫りにしているようだ。










――暗殺という手段を行ったブルータスら。




彼らは必死に正当性を主張していたが、ほんとうに正当ならば、そのような
ことをする必要はないはずである。このことから、暗殺という手段がまったくの
正当性をもたない行為であることが明らかとなる。また、同時に「義」で動いた
とされるブルータスらが野心の塊だったということも。


結局のところ、なんだかんだいってブルータスは権力が欲しかったのだろう。



私はそう思う。




いくら忠義のこころを、愛情を必死に叫んでも、やっていることは
それとは真逆のこと。

ラストでアントニーはブルータスを高潔なローマ人と評するが、
ゆえに、私にはどうしてもそれが皮肉にしか聞こえないのだ。



いつの世も、暗殺――テロリズムは忌み嫌われるものである。

銀河英雄伝説の主人公、ヤン・ウェンリーは作中でたしか
こういうことを言っていたはず、

「テロリズムは歴史を停滞させるだけ」



ブルータスの破滅は必然だったのかもしれない。
しょせん、彼はテロリストに過ぎないのだ。それから先のビジョンは
何もなかったのだ。シーザー死後のローマの歴史の変遷をみよう。
暗殺劇にいったいどのような価値が、効果があっただろうか……???


(↑)皆さまの清き一票をどうか!!!
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

Secret

プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

↓↓ポチッとな↓↓
QRコード
QR
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
372位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
177位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
お気に入りリンク集
Web page translation
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。