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太陽の牙ダグラム(10)





第46話
「術策と機略」

地球三州の存在よりアンディ鉱山への攻撃ができない連邦軍。
連邦評議会議長ドナン・カシムは事態を打開すべく、補佐官の
ラコックをレークとともにアンディ鉱山へと送り込む。
彼は鉱山経営の代表者たちに地球三州の大きな権益を約束し、
アンディ鉱山内に連邦軍導入を認めさせる。はじめは導入だけの
約束であったが、ラコックは軍に鉱山内のゲリラ狩りを行わせる。
それは膠着状態を崩すための挑発であった。

サマリンと合流し、解放軍の作戦参謀となったザルツェフ。
連邦軍の目を鉱山の外に向けさせるため、彼は太陽の牙に
撹乱作戦を命じる。しかし、元連邦軍士官であったザルツェフの
命令をジョルジュだけ拒んだ。太陽の牙はジョルジュを除いて
アンディ鉱山外で活動することとなる。

作戦は成功したが、ラコックはなんら
動揺を見せなかった……。



第47話
「悲しみの暴走」

ドナンは、ラコックらを後押しするために地球へと戻る。
反メドール州対策のためでもあった。
レークの補佐として活動するラコックは、野戦病院を
解体し、反ゲリラのための政策強化を進言する。

アンディ内にひとり残るジョルジュ。彼はサマリンを訪ねて
やってきたラルターフからリタが射殺されたことを聞く。
リタに恋心を抱いていたジョルジュはアンディ鉱山を飛び出す。

そのころ、太陽の牙は遊撃部隊として活動していた。
彼らは野戦病院から脱出したゲリラを救うべく動くが、
敵コンバットアーマーのまえに苦戦を強いられていた。そこへ
あらわれるジョルジュ。ジョルジュは敵と刺し違えようとしていた。
だが、彼は死ぬことなく、戦いはゲリラ――解放軍の勝利に終わる。
そこで太陽の牙の面々はジョルジュからリタの死を聞かされる……。



第48話
「その名は解放軍遊撃隊」

リタの死は太陽の牙に衝撃と悲しみをもたらした。しかし、彼らには
暇などなかった。彼らは解放軍の遊撃部隊に組み込まれた。戦いは
たんなるゲリラ戦から大規模な戦争へと発展したのである。しかし、
ジョルジュは不満だった。自分たちが組織の歯車となって動くことに。

そのころ、地球に戻ったドナンは家族と再会していた。
しかし、クリンのことで一家には険悪な空気が立ち込めていた。

太陽の牙はザルツェフの命令で敵のレーダー基地攻撃に向かう。
そこは今後のためにも落とすべき拠点であった。基地内には少数の
連邦軍しかいなかったが、だが彼らは死を恐れず、降伏をしようと
しないで必死の勢いで太陽の牙に襲いかかる。作戦の目的はレーダーの
破壊だけであったはずが、敵基地全滅へとエスカレートしてしまう。
戦いに勝利した太陽の牙であったが、遊撃部隊としての初の勝利を前に、
彼らは充足感を得ることができなかった……。



第49話
「共同作戦の軋み」

ドナンはフォン・シュタインとともに連邦評議会へと向かう。
目的は反メドール牽制である。フォンは政治工作の使者としてミンガス州の
R・シルバと会う。が、そこで彼は反メドールに就かないかと説得される。
野心家であったフォンはドナンとR・シルバを天秤にかける。しかし、
評議会でのドナンの演説を前にその野心は挫かれることとなった。

アンディ鉱山外、太陽の牙は敵の基地を攻撃するために「デロイア解放隊」と
共同作戦をとることとなった。だが、解放隊のメンバーは地球人であるクリンが
ダグラムに乗って戦うことに難色を示し、連邦軍を裏切りゲリラに就いたデイビスを
かわりに乗せるよう太陽の牙に言う。クリンはやむをえないと判断しダグラムを降りる。

解放軍は敵基地を攻撃するが、デイビスは敵に怯え逃げ出してしまう。作戦は失敗した。
再度、攻撃を攻撃を行おうとするが、彼はダグラムに乗ることを拒んだ。
デイビスは死ぬのがいやになって連邦軍から出たのである。彼の気持ちを察したクリンは
ダグラムに乗り、みごと作戦を成功に導く……。




第50話
「戦う者の掟」

太陽の牙は連邦軍の大規模輸送部隊襲撃のために長い間待ち伏せをしていた。
クリンはそこで他のゲリラが連邦軍に追われているのを目撃する。
今、敵の前に出れば警戒され、敵の輸送ルートが変更されてしまう。それは
襲撃作戦の失敗をも意味していた。しかし、目の前の仲間を見殺しにはできない。
叫ぶジョルジュ。そしてクリンはロッキーの制止も聞かずにダグラムに乗り込み、
単独で敵部隊を攻撃する。

太陽の牙は味方を救い出すことには成功したが、輸送部隊襲撃作戦は完全に
失敗した。サマリンから送り込まれた伝令に叱咤されるロッキー。

一方、地球ではドナン・カシムに衝撃的な事実が突きつけられた。
病により、あと半年の命というのである。ドナンは妻に別れを告げ、
地球に帰らぬ決意で最後の旅に向かう……。








気になったセリフ&感想




第46話

「建前には建前で対処するのが一番でしょう」

(ラコック)



まさに政治家というべきセリフである。レークが手に負えなかった
アンディ鉱山の経営者をさらりと出し抜く手法はダーティであるが、
同時にかっこよくもある。

彼を主役としてダグラムをリメイクしたらどういう物語になるだろうか、
と思うとさらに・・・。



さて、本話からザルツェフがゲリラ(解放軍)の側として活躍するが、
ここではそれよりも、戦闘シーンでのかわった描写に注目したい。


これまでソルティックはどこか攻撃を受けるとすぐに爆発し、
搭乗者は瞬く間に死んでいた。ところが、なんと本話以降、ソルティックの
パイロットが脱出コクピットで逃げ出す描写が描かれるようになる。

ソルティックのマイナーチェンジとでもいうのか…?






第47話

「約束などはなぁ、破るためにあるのさ」

(野戦病院を出たゲリラを追う連邦軍兵士)




後年、「蒼き流星SPTレイズナー」にてある敵キャラが同様の台詞を
いうのだが――高橋節とでもいうべきセリフである。


…まあ、いろんなとこで聞く言葉といえば言葉であるが。




さてさて、本話でようやく太陽の牙の面々にリタの死の知らせが届く。
45~47話前半まで、彼らは物語の登場人物でありながら
何も知らなかったわけである。

「リタが死んだぁぁぁぁ!」

というジョルジュの叫びは実に重くまた痛々しい。
その彼は第48話でこう言っている。

「命令で動く歯車でよかとか!?」


思い出してほしい。序盤でサマリンは「個人の大切さ」について何度も
何度も説いた。だが、現実は違っていたのである。
戦争によって個人は組織の中へ取り込まれてしまった。

「個人」としてのアイデンティティーを持つのは重要である。だが、
それをいつまで持ち続けていけるのだろうか――難しい問題である。


48話では、カシム家の場面であることが示唆されている。
それはドナンの息子の三人の関係である。
どうやらドナンの妻フィナ・カシムはクリンの母親ではあるが、そのうえの
ラビン、ロイル、サラの母親ではない――つまり後妻であるようだ。
これによって、どうしてラビンとロイルがクリンに対して冷たいのかが
明らかとなる。また同時にカシム家という政治家一族が一枚岩ではないことも。
映画「ゴッドファーザーⅡ」におけるコルレオーネ・ファミリーのような
複雑な人間模様であることが分かるというわけだ。


本話ではこのほかにドナン・カシムに関するある伏線が敷かれているが、
その場面の一つである病院でのシーンであるキャラクターを目にした。
某伝説巨神のヒロインめいた人物なのだが……気のせいか????





第49話

「自分の弱さをさらけ出す勇気は
素晴らしいですよ!」


(ハックル)


ピグレット…じゃなくてハックルの言葉がこれだ。

デイビスを責めることなく、むしろ彼が見せた弱さに共感するハックル。


みんながみんな強いわけではないのが人間である。
デイビスのような人間がいれば、デスタンのような人間もいる。


強さを見せるのは簡単である。ウソでもできるのだ。だが弱さを他人に
見せることはハックルがいうように勇気のいることである。

これを読んでいるあなたは誰かに自分の弱さをさらけ出すことが
できるだろうか???








第50話

「多くの人々を救うためには少数の犠牲は
止むを得んのだ」


(ドナンの言葉がクリンの心の中でリフレインする場面)




クリンはドナンに反発する形でサマリンに就いたのであるが、
現実は彼の父であるドナンの味方であるようだ。
民主主義も全体主義も、その多くの政治思想、社会がそうであるが、
少数という存在は多数にとって疎ましい存在であり、多数が生きるためには
やむをえない犠牲なのである。


クリンたちは追われる仲間を救う事には成功したが、彼らが逃した敵の輸送部隊は
連邦軍に武器を補給することとなる。それは間違いなくゲリラに使われる武器。
少数のゲリラを救ったことで多数の仲間の危機を招くことになることだった。


多数のために少数を犠牲にすることは良いことではないだろう。
だが、少数のために多数を犠牲にしてよいかといえば…。



本話では野心をはばたかせるラコックも描写されている。
ここで彼はドナン・カシムの秘密をあることで知るのだが、
その場面における彼の台詞がまた印象的。深刻な顔と声でこう
言っているのだ。

「病はそこまで進んでいたのか……」


彼は結果的にドナンらを踏み台にするのだが、一方で
人間的感情というものもきちんと持ち合わせているのではないかと
私は思うのである。

だから彼は自分を評価してくれないドナンに苛立ったりもしたのだ。

そういうところからも彼が単なる悪役ではないと言いきれる。




(↑)Not even justice, I want to get truth!!!
真実は見えるか???
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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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