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恋愛論




恋愛論ってタイトルの本はけっこう色々あると思うけど、
ここで紹介するのはスタンダール著の「恋愛論」だ。



本の内容:

著者の恋愛体験などをもとに書かれたもの。
すべての恋愛を「情熱恋愛」「趣味恋愛」
「肉体的恋愛」「虚栄恋愛」の四種類に分類し、
どのようにして恋が発生するのか、その後の男女の
反応とは如何なるものかなど、挿話を交えながら
解説していく。










文章ははっきりいって、疲れる……。



美文調というのかな…なんか言い回しが雅(みやび)な感じで、
でもって抽象的。昔の貴族とか、そういう高貴な家柄の人たちには
けっこう受け入れられたのかもしれないけど、現代人はちょっとね…。
あと、注釈が多すぎるのが……ね。



まぁ、文章――文体はキツいけれども、内容はけっこう面白いし、
今でも通じるようなところがありそう。



著者スタンダールはまず、恋愛を四つに分けているのだけれども、これが
またスゴい。



「情熱恋愛」

これは読んで字のごとく、情熱的な恋愛のことで、利害とか壁とかを
平気で越えられるほど凄まじいものをいうらしい。



「趣味恋愛」

それと対照的なのが趣味恋愛。趣味という言葉からだいたいイメージが
つくと思うけど、遊びとか、そういう道楽的な感じがある恋愛のこと。
利害関係とかが発生すれば、すぐに終わっちゃいそうなやつ。


「肉体的恋愛」

著者曰く――この種の快楽に基づく恋愛を知らぬ者はいない、だそうだ。
また、どんなに干からびた(?)不幸な性格の男でも、16歳になればここから
始めるとも。
ようは、異性に対する性的興味(キスしたいとか、セックスしたい)から発生する
恋愛感情のことだ。


「虚栄恋愛」

いうなれば、“恋に恋している状態”のことだと思う。それ以外になんか
良い言葉が思い浮かばない。




著者はこの四つを軸にして、恋愛について語っていくわけであるが、

どうだろうか?




ここからは気になった文をいくつか紹介していく。



心は不思議なものである。
愛する女はその実際に持っている以上の魅力を及ぼすのである。

(P46)


「痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)」ということわざが日本にはあるが、
まさにこれと同じような意味合いの言葉である。
恋は盲目という言葉こそ、これに近いかもしれないわなぁ。

ようは、人間誰かに惚れると、その対象を過大評価してしまうということだ。


また、その心理について、こういうことをいっている。

 恋をすると、議会の窮屈な席におさまって討論に耳を傾けているときも、
敵の砲火を冒して前哨中隊の交代に馬を駆るときも、なにか眼とか記憶を
刺激する新しい事物にあうと、人は必ずそれまでに恋人について持っていた
観念に新しい美点をつけ加える。あるいは恋人からもっと愛される新しい
手段(それは最初はすばらしいものと映る)を見つけたりするものである。
 想像の一歩一歩は恍惚とときによって迎えられる。こういう境地をすてる
気にはなれないのもむりはない。

(P131)



孔子の論語ではないが、徳について語った箇所を見つけた。
それはこうだ。

他人のために苦しい行いをする習慣を私は徳と呼ぶ。

なんか哲学的な感じだ。

そうだよな、正義のヒーローとか、徳のある人物ってのはそのだいたいが
苦労人で、なかなか報われない者だよな。



「アンパンマン」を見たまえ!

自分の頭をちぎって、お腹をすかした人々に提供している。
これを自己犠牲と言わずになんと言おうか!


しかも、頭をちぎればパワーダウンして、バイキンマンたちとマトモに
戦う事が出来ないのである。






…てね(笑)





誰からも好かれる人は、深くは好かれない。
(P312)

八方美人をやっている人に言ってやりたい一言である。

ここにある“深く”というのがどのような意味かはよく分からないが、
おおよそ、内面とか心の内とかそういうニュアンスだろう。




確固たる性格を持つには、
自己の上に他人の影響を感じたことが
なければならない。
したがって他人が必要である。

(P331)

この本は恋愛について語る本のはずであるが、とても教訓めいた
言葉である。


「人はひとりでは生きていけない」とかいうフレーズをよく耳にするが、
その源泉(ルーツ)はこういうところにあるのかもしれない。



 私は人間の魂が感じないよりは感じることを好む知覚を快感と呼ぶ。
 人間の心が感じるよりは感じないことを好む知覚を苦痛と呼ぶ。

(P371)



ふふ~ん!
と、頷いてしまう言葉だ。








この本はいまから三百年以上も前に書かれていながらも、その内容は
言ってることは今とあまり変わらない気がする。

昔に比べ、文明や技術は格段と発展したのかもしれないが、
人間という生物の本質は変わっていないのかもね。

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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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