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ミレニアム:ドラゴン・タトゥーの女(映画版)

スウェーデン映画「ミレニアム:ドラゴン・タトゥーの女」の感想を書いてみる。


原作との相違点について、見つけた限り述べてみる。





①、登場人物の(描写を含めた?)省略


『ミレニアム』編集部には6人近くメンバーがいるが、ミカエル以外、
存在しないも同然かのごとく、描写がない。

エリカとの愛人関係も書かれていないし。


なによりも、裏切り者であるヤンネ・ダールマンについても
最初の何十秒かしか触れられていないというのは……

そのために裁判~『ミレニアム』編集部を退く場面が慌ただしく、
ミカエルのキャラクターが生きていない感がする。



編集部以外の人間模様では、セシリアとサイコパスであるマルティンについて
あまり触れられていなかったのが残念だ。
とくに、原作ではセシリアとミカエルの不安定な関係がドラマスティックだっただけに。



また、ビュルマンがよく分からない。彼がどうしてハリエットを暴行するに至ったのか、
原作を読んでいない人には不明瞭なのではないか。

前任者であるパルムグレンやアルマンスキーのキャラもまったく成っていないし。

ヒロインであるリスベットも、ただの変人に見えるし……。
(リスベットとミカエル役については後述に詳しくやる)



②、パソコンの破壊~リスベットの復讐


原作では車とぶつかったことでリスベットのノートPCが破損するのであるが、
映画版ではそこが改変されている。酔っ払い男との揉み合いで壊れるのだ。
それによって、リスベットがビュルマンの所を訪れるシークエンスはスムーズだ。

…暴行されたあとのリスベットが足を引きずって家に戻るカットは痛々しい。
けど、あの場面――つまり、リスベットがビュルマンに対し復讐を行う場面には
カタルシスというべきものがない。どうしてリスベットがあれだけのことを行うのかが
良く分からない。あれじゃ、ただのキレた女ではないか…?

にしても、ファラチオの場面は省略してもよかったのではないか? と思える。
あれを映像として再現するなんてさ…。





③、場面展開の速さ


ミカエルが編集部を離れてヘンリックの依頼を受けるまでの展開があまりに速くて、
彼の内面が描き切れていない。また、ヘンリックが40年間苦しんでいたその心情も。
それに、ヘンリックの依頼がチープで、重みに欠ける。ゆえに、ラストにおける
主人公が下した苦渋の決断もない!!!

原作ではミカエルはハリエットの調査を行いながらヴァンデル家の歴史を編纂していくのだが、
その部分の欠如、ヘンリックが倒産寸前の『ミレニアム』に救済措置を行う場面が省略され、
登場人物の構図が…。

また、ミカエルが写真屋を訪れるのも早かった。驚いたのは、彼がハリエットの日記の
謎を解き明かす場面である。原作では、彼の娘によって解決の糸口が見つかるのであるが、
映画版では偶然、彼のPCをハッキングしたリスベットの助言(?)によって、
さらにその助言がもとで彼が彼女と会うように進んでいる。

どうしてリスベットがミカエルのPCを(依頼が終わっているのに)ハッキングしているかが
分からないため、見ている人もあやふやなのではないか、彼女の心理が…。


あと、二人が連続殺人事件の現場をわざわざ訪れる場面は、なんかもたもたしてたな。


家族会議の場面が追加(?)されたのには少し驚いた。家族全員が集まり、
ミカエルを糾弾するなんてね。



二巻をすでに読んでいるから分かるが、早くも“最悪の出来事”が映像として登場する。
最初からシリーズとしての映画化を狙ってのものなのだろう。






④、終盤の展開


ミカエルが犯人であるマルティンを突き止める場面が一風変わっていた。
あそこでハラルドが出てくるとは。

しかし、原作では中盤に記されていたミカエル留置のシーンが後半に持って来られるとはね。
そこのところはしっくり来た気がする。

変装したリスベットが車を降りて去るラストシーンも、原作の切なさとは異なるが、余韻が
あっていい。











とまぁ、乱雑に、気になった点を列挙してきた。


思うに、本作は脚本に問題があると思う。役者はどれも原作そのままだ。


主人公ミカエルを演じるは、ミカル・ニクヴィスト。この間見た『M:I』の
宿敵を演じた俳優である。

知的だが、渋みと愛嬌がある顔。残念なのは、作中で頻繁に描かれた女性遍歴が
オミットされてたこと。






ヒロインであるリスベットはノオミ・ラバスが演じた。
彼女のことはよくわからない。ただ、見る限り、演技はよかった。

まさにリスベットである。少し年をとりすぎたかんがあるけれど、その点を除けば
完ぺきではないだろうか???


セックスを終えてすぐにミカエルの元を立ち去る場面には驚いた。
ミカエルの人物をきちんと表現できている。けれども、脚本はサイアク!!!




キャストの演技は、役の成り切り度は高いのに、どうして……。煮え切れない。無念である。






もし、得点を設けるとするならば、原作が100点中200点に対し、
この映画版は40点だ。40点はキャストの点数といっていい。










原作があれだけすばらしかったのに、どうして映画版はかなり省略をされたのか。



まぁ、ミレニアムが製作された背景にあると思う。たしか、TV映画のような
感じで製作したのだ。





気になってネットで調べてみると、




なんと、完全版のDVDが出るというではないか!!!









ということは、徹夜で見たあのDVDは不完全版???













なぁんてこったぁ(切)



ちゃんと調べてレンタルすりゃよかったよ。








とりあえず、
現時点での感想だが、

原作を知らない人は楽しむことができる。
知ってる人も多少は・・・。

けれども、やはり物足りない。



完全版に期待したい♪

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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
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ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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