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「タクシードライバー」

ブルーレイでふたつの商品を注文した。
ひとつはディヴィッド・リンチの「ブルーベルベット」。
もうひとつは今回紹介する、マーティン・スコセッシの「タクシードライバー」

主演はロバート・デ・ニーロ。
代表作は数知れず……。ちなみに私の好きな彼の出演作は、
「アンタッチャブル」「アナライズ・ミー」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ゴッドファーザーPRATⅡ」


アンタッチャブルにおけるアル・カポネの演技はすさまじい! 主演のケビン・コスナーを
食らうほどの存在感! 映画雑誌によると、役作りをするための行動はかなり徹底しており、
肉体改造を施すのみならず、演じる役柄に近づくために職業体験をしたりもしているという。
ここで紹介する「タクシードライバー」の製作時には、本当にタクシードライバーとして
2週間ほど働いたそうな……。

あと、忘れちゃいけないのがヒロイン(?)の売春婦を演じた女の子。
彼女は若き日のジョディ・フォスター!
初々しさがかわいくもあり、暗い本編において、彼女の存在はある意味で
潤滑油??? かな…。



さて、ゴタクはここまでにして本編紹介に入ろう。




あらすじ:

ベトナム帰りの男、トラビス・ビックル。
不眠症に悩まされ、孤独な日々をすごす彼は、タクシー会社に就職、夜のニューヨークを漂う。
客の選り好みもせず、どんな危険な場所でも頼まれたら行くトラビス。彼が操るタクシーには
様々な人間が乗り込む。
夜の街を徘徊するトラビスは、麻薬中毒者は売春婦、退廃的な若者たちに
嫌悪感を募らせ、不眠症による疲労感とともに心は荒んでいった。

ある日、トラビスは次期大統領候補パランタインの選挙事務所で働くベッツィという女性に
惹かれ、彼女にアプローチをする。カフェで時間を過ごした二人。後日、トラビスは彼女を
映画に誘うが、ポルノ映画に連れて行ったために彼女の怒りに触れ、電話しても花束を
送っても反応されなくなる。嫌われてしまったのだ。

病んでいくトラビス。
あるとき、彼のタクシーに売春婦の格好をした少女が急に乗り込んできた。だが、かけつけた
男に捕まり、少女はタクシーを降りる。それから、トラビスは自分なりにある“方向”を
見出すにいたった。

武器屋から違法に銃を手に入れたトラビスは、なまった肉体を強化するべく、トレーニングを
行う。彼のなかにある社会への不満は歪んだ形であらわれようとしていた。

タクシーで街をまわるトラビスは、この間の少女を発見。ポン引きの男“スポーツ”の許可を
もらい、彼女と売春宿へ入る。服を脱ごうとする少女を制止し、危ない仕事をやめたいのではないかと
詰問する。少女は12歳半で、スポーツからは“イージー”と呼ばれる。彼女はアイリスという
本名を嫌う家出娘であった。翌日、カフェで食事をすることになった二人。トラビスはアイリスに
売春をやめるよう説得、アイリスの心は動く。だが、売春宿にもどると、スポーツは甘い言葉で
彼女を束縛する。

ベッツィへのあてつけか、それともあらゆることへの不満の暴走か……トラビスは
ニューヨークの広場で選挙演説を行うパランタインを狙うように、群衆に溶け込む。だが、
シークレット・サービスに気付かれ逃走、アパートに帰宅する。

夜、トラビスは売春宿にあらわれた。玄関に立つスポーツを銃で撃った彼はそのまま
建物内に入り、建物を管理する男の指をマグナムで吹き飛ばす。だが、かけつけたスポーツに
首筋を撃たれ負傷、傷つきながらもトラビスは別の拳銃でスポーツを射殺。アイリスと一緒に
部屋にいたギャング風の男の顔面を撃ちぬく。指を吹き飛ばされた男は必死にトラビスに
からみつくが、もうひとつの手をナイフで貫かれたあげくに顔面を銃で撃たれる。こうして
売春宿を管理する男たちは全滅し、トラビスと悲鳴をあげるアイリスのみが残った。
現場には次々と野次馬が駆け付け、警官たちはそれらを近づかせないために奔走する。

負傷したトラビスは意識不明のまま病院に運ばれたが、命に別条はなかった。
新聞報道はギャングを皆殺しにしたトラビスを英雄として報じ、彼のもとにはアイリスの家族から
感謝の手紙が届いていた。特に何の“おとがめ”もなく、仕事に復帰するトラビス。

ある夜、彼の車にあのベッツィが乗り込んだ。彼女は以前の出来事を忘れ、トラビスに
好意を寄せていた。だが、トラビスは何事もなかったかのように去っていく……。











しょうじき、今回はいつも以上にあらすじをまとめきれていない。
また、説明するに至って、本筋ではないと思い、スコセッシ監督が演じる変な男の
不倫妻の監視の場面や、パランタインとの出会い、シークレットサービスとの接触、
強盗に銃撃した場面などは省いている。



ストーリーを端的にまとめるならば、

頭のイカれたタクシードライバーが
犯罪を犯したにもかかわらず、
どういうわけか英雄扱いされた話


といってもいいかもしれない。

特典映像のドキュメンタリーでも、スタッフは

英雄怪物紙一重

といっていた。




見ていてスッキリする映画ではない。
かくいう私も、久しぶりにこの映画を見たが、モヤモヤした気持ちが残っている。



映画の主人公トラビスは、映画の中では“異常な人間”として存在している。映画でも
彼は台詞よりもモノローグ(独白)が多い。そして、そのモノローグで明らかとなるのは、
現状への不満や、生き場のない怒りである。

女性であるベッツィをポルノ映画に誘うところ、肉体改造を図りつつ、手に入れた銃を
取り出すためのマジックハンドの製作の場面、パランタインを襲撃しようと公園にあらわれた場面、
終盤におけるモヒカン姿……。

それらは異常というほかない。
だが、彼が抱く現状への不満――とくに『どうして雨は悪いものを洗い流さない?』という――は
今の社会を生きる人間のなかにもあるだろうと思う。小説「八つ墓村」の元となった事件を起こした
都井ではないが、この社会に生きる私たちは大なり小なり不満を持っている。それがいつ爆発するか、
誰も分かりはしない。

トラビスの場合、彼のもつ怒りはギャングを襲撃するという行為に昇華された。

パランタイン襲撃未遂およびギャング襲撃の前のシークエンスに、アイリスに向けた遺言の手紙を
残す場面があった。そこから、彼は自らに死亡フラグを用意していたことが分かる。

ギャング襲撃は、アイリスを救うための行動と解釈できるが、じっさいは、彼が死ぬにあたって
ちょうどいい“口実”だったのだろうと思う。警官の前で、人差し指を使って自分の頭を撃つフリを
したのは、それよりまえに拳銃で頭を撃とうとしたのは、死ぬためにほかならない。拳銃に弾が
残っていたら、間違いなくトラビスは死んでいたし、もしそうならば、そのあとの新聞報道の場面も
見出しが大きく変化していただろう。


不眠症から解放されたかは判明しないが、どうやらギャング襲撃時に負った傷でトラビスは
いちじき意識不明となったようである。そして復帰した彼はヒーロー扱いを受け、仕事にもどる。

ギャングの襲撃を<不満の“昇華”>と私は捉えた。だが、トラビスの心は満たされたのか?

それを解き明かすカギはベッツィと別れた際に移る鏡のなかのトラビスにある。


映画がおわったあとのトラビスがどうなるかは分からないが、
明るい未来というのは――少なくとも“あそこ”からは感じられない。







さて、内容についてはここまでにして、商品としての感想をちょろっとやってみたい。

今回買ったブルーレイ版はアマゾンで注文したこともあってか、ふつうの店で
買うよりも少し安かった。


特典についてだが、これは以前発売したDVD版のコレクターズエディションと変化が
ないみたい(私はレンタルDVD版とVHSでしか本作を見たことないので何とも言い難いが…)。


日本語吹き替えが収録されていたので、試してみたが、これはダメだった。
この映画は――ほかの映画はともかくとして――ぜったい字幕で見るべき!

吹き替えでは、ロバート・デ・ニーロの演技力が半減されてしまう。
あの独特の声と、言い回しは英語だから良いのだと思うのだ。



本編映像についてだが、



あまりにキレイ!!!


”マーティン・スコセッシが監修した”という宣伝文句に嘘偽りはないと思う。
映像の処理がきちんとされていて、DVD版にくらべると明らかにキレイ。別の言い方を
すれば鮮明である。今まではっきりとは見えなかった部分がよく見えるようになっている。
音声も非常にクリアになっているし、文句のつけどころは“ほとんど”ない。





…ただ、“映画の雰囲気”という観点からいうと、明るすぎる気もする。
なんといおうか……ダークな雰囲気、もとの映像が持っていたであろう汚さがなくなったのが
どうも残念なのだ。


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No title

こんばんは。さきほどは、ブログにコメントありがとございました♪

タクシー・ドライバーってこんな話だったんですね。
私は、ジョディとロバート・デ・ニーロが出てる、渋い映画?ぐらいの予備知識しかなく、
未見ですが・・・

子役の頃のジョディを見たことがないので、それは興味あります~
ちょっと、男性向けな映画なのかな?と思っていましたが、ラストが切ないですね。

Re:

コメントありがとうございます。

そうですね…女性の方でも見れない映画ではないですが、
少しばかしというか、かなり刺激の強い映画でもあります。

でも、あえて女性の方にもオススメします♪
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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