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「メタルギアソリッド2 サンズ オブ リバティ」

MGSに続いて、MGS2のノベライズ版を紹介したいと思う。
ノベライズ担当は引き続き、レイモンド・ベンソン。




あらすじ:

2006年。
シャドーモセス島での事件後、リボルバー・オセロットの手によって
世界各地にメタルギアの亜種が出現するようになった。メタルギアの脅威を
発信し、その破壊活動を目的とする反メタルギア財団『フィランソロピー』。
その一員として活動をするソリッド・スネークとオタコンは、
新型のメタルギアが偽装タンカーでハドソン川を渡るという情報をキャッチした。
タンカーは米国海兵隊の管理下にあった。だが、スネークの潜入と同じくして、
ゴルルコビッチ大佐率いるロシア人私兵部隊があらわれ、タンカー制圧のために
襲撃を開始する。ゴルルコビッチの目的は新型メタルギア「RAY」の奪取であった。
だが、ゴルルコビッチはリボルバー・オセロットに利用されているに過ぎなかった。
オセロットは『愛国者』なる存在の命令でゴルルコビッチを利用し、RAYを
米軍海兵隊から奪おうとしていたのだ。ゴルルコビッチと海兵隊司令官は射殺され、
オセロットはRAYに乗ってタンカーを沈没させる。
物語はそれから二年後の2009年。

ハドソン川におけるタンカー沈没によってマンハッタン沖は汚染され、
『フィランソロピー』はテロ集団として烙印を押されていた。
汚染された海に開発された、巨大海上除染施設ビッグ・シェル。
その施設が、「サンズ・オブ・リバティ」を名乗るテロリスト集団に占拠された。
テロリストらは大統領を人質にとり、政府に対して300億ドルを要求していた。
FOXHOUNDの新隊員で、実勢経験のないとされる雷電は、大統領らを救出し、
テロを防ぐためにビッグ・シェルに潜入を果たす。
雷電にはサポートとして二人の人物がつくこととなった。
ロイ・キャンベル大佐と、雷電(本名:ジャック)の恋人ローズ。

テロリストは、ロシアの私兵集団とテロリスト対策の特殊部隊デッドセルを配下と
していた。雷電の行く手には、ヴァンプ、フォーチュン、ファットマンら刺客が
待ちうけていた。

作戦中、雷電はアメリカ海軍特殊部隊の隊員イロコィ・プリスキンと接触、
共同戦線を張ることとなった。さらに、ファットマンが施設に仕掛けた爆弾を解除するため
世界最高の爆弾処理技術者スティルマンが加わる。

爆弾処理のために行動する三人。だが、スティルマンはファットマンの罠によって爆死する。
ファットマンを倒し、爆弾を解除した雷電。彼は、大統領のシークレットサービスである
エイムズと、ジョンソン大統領に接触する。そこで彼は、テロリストによる事件の真実を知る。

巨大海上除染施設として開発されたはずのビッグ・シェルは、
新型の超大型メタルギア「アーセナル」を開発するための施設であったのだ。

ジョンソンはアメリカ合衆国を陰で支配する『愛国者』の傀儡であった。彼は自らの立場を
改善するためにサンズ・オブ・リバティと共謀したが、テロリスト集団の首領であり、
前任の大統領であるジョージ・シアーズ=コードネーム:ソリダス・スネークは、
『愛国者』の支配構造そのものを破壊しようとしていた。ジョンソンは決別したために
幽閉されたのだ。エイムズは突然の発作で死亡。大統領はあらわれたオセロットによって
致命傷を負ってしまった。大統領は最後の力を振り絞り、雷電にアーセナルギアの
開発スタッフであるエマ・エメリッヒを見つけ出し、メタルギア機動を阻止するよう命令し、
息絶える。

エマと接触するために施設内を捜索する雷電らの雨に、テロリストの首領であるソリダスが
あらわれる。このとき、雷電は協力していたプリスキンが、タンカー事件以降、消息不明と
なっていたソリッド・スネークであることを知る。ソリダスを退けた二人はエマと接触。
エマはスネークの相棒であるオタコンの妹であった。だが、彼女はテロリストの一味である
ヴァンプによって命を奪われてしまう。さらに、アーセナルギアがついに始動し、
ビッグ・シェルは海に沈んでいく。

雷電は、スネークと行動をする謎のサイボーグ忍者によって攻撃を受け、気絶。
彼はアーセナルギアに運び込まれ、オセロットとソリダスの拷問を受けることとなった。
二人がいなくなったのち、ひとりの女士官があらわれる。ゴルイルコビッチ大佐の娘である
オルガだった。彼女には一人娘がいたが、『愛国者』たちによって誘拐されていた。
彼女は娘のために、ロシアの私兵集団を裏切り、雷電に協力するよう強要されていた。
雷電の死は、オルガの娘の死と直結するというのだ。

オルガの手引きで逃げ出した雷電。
彼はバックアップを行う大佐とローズに対して不信感を抱くようになった。
大佐は意味不明の通信を送るようになり、雷電は困惑する。彼はスネークと再び合流した。
スネークは雷電を囮にアーセナルギアに潜入したのであった。

二人はアーセナルギアを止めるべく、ソリダスのもとへ急ぐ。ソリダスは
アーセナルギアを使ってアメリカを攻撃しようとしていた。
ソリダスは量産型メタルギアRAYで雷電を迎え撃つ。苦戦する雷電を援護すべくオルガが
参戦するが、ソリダスによって殺害される。スネークらと戦うソリダスの前に、
リボルバー・オセロットが姿をあらわす。彼は、ソリダスによるテロが『愛国者』たちに
よって巧みにつくられた演習であったことをネタばらしする。オセロットは居合わせた
フォーチュンを銃撃し、RAYに乗ってスネークやソリダスらを全員抹殺しようとする。
そのとき、彼に異変が起こる。オセロットはかつてのボス、リキッドスネークの腕を
移植していた。その腕に宿っていたリキッドの人格がオセロットを支配したのだ。
オセロットに乗り移ったリキッドは、アーセナルギアをニューヨークに激突させ、
姿をくらます。雷電はリキッドの乗るRAYを追って海に飛び込んだ。

アーセナルギアはニューヨークに上陸。連邦ビル屋上に投げ出された雷電とソリダス。
そこでソリダスは、自分の目的がテロではなく、『愛国者』から解放されることにあったことを
告げる。『愛国者』たちはデジタル情報などを利用して人々を管理支配しようとしていた。
雷電はその愛国者の駒としてソリダスらと戦わされていたのだった。彼をバックアップしていた
大佐はアーセナルギアを制御する頭脳『GW』(=コンピュータ)で、恋人ローズは
愛国者のスパイだったのだ。衝撃の真実をいっぺんに知らされた雷電は絶望に沈むが、
彼の死はオルガの娘とローズの生命を奪う事に繋がるという。雷電はソリダスと戦わなければ
ならなかった。一方のソリダスも、雷電のもつナノマシンを通じて愛国者の位置を
突き止めようとしていた。ソリダスはかつて、雷電の両親を殺害し、彼を少年兵として
育てた人物であった。育ての親であり且つ仇であるソリダス・スネーク。
刀を用いた一騎打ちの末、雷電はソリダスを倒す。かくて、サンズ・オブ・リバティは
壊滅する。戦いが終わった雷電の前に、スネークがあらわれる。彼は『愛国者』たちの
位置情報を記すデータディスクを入手していた。それがあれば、愛国者の位置と、彼らに
拉致されているオルガの娘の消息が分かると言う。スネークは新たな戦いのために姿を消す。

そして、雷電の前にローズがあらわれる。彼女は任務として雷電に近づいていたが、
本気で彼を愛するようになっていた。二人はお互いの愛を確かめ合う、そして……。












一作目以上に難解な作品で、あらすじを上手くまとめきれていない(汗)









本書もレイモンド・ベンソンによるノベライズだが、一作目以上に原作に
忠実なのが、特徴だろう。

一作目はアクション小説としてノベライズされ、反戦反核などのエッセンスが
薄かったが、本書はそうではなかった。




デジタル化社会に対する警鐘






そのテーマがきちんと描かれている。
テロリストと呼ばれる人間たちが望んだものは、自由。

「私は、自由、権利、機会……この国が誕生した当時の基本理念を、
やつらの手から取り戻したかっただけだ。そのすべたが彼らのデジタル情報の
統制によって、剥奪されようとしている。」

(P405)







一方、テロリストを倒そうとする側は社会のために個人の権利を大きく制限しようと
躍起になっている……その対比。

世界のデジタル化は、人間の弱さを助長し、各々に都合のよい『真実』の生成を
加速しているのだ。社会に満ちる『真実』の山を見るがいい。高価な兵器が、〝人道的〟に
人を殺し、犯罪者の人権が被害者のプライバシーより丁重に扱われ、絶滅寸前の
動物保護に莫大な寄付金が集まる一方で、多くの人々が貧困に苦しみ、餓死していく。
誰もがこう言われて育つわ。〝他人には優しくしよう〟〝でも競争相手は叩きのめせ!〟
〝おまえは特別だ〟〝信じていれば夢はかなう〟だが、成功できる人間はほんのひと握りだと、
明らかに最初から決まっている。きみたちが『自由』を『行使』した結果がこれだ。
争いを避け、傷つかないように、おたがいをかばいあうための詭弁。
『政治的正しさ』や『価値相対主義』というキレイゴトの名の下に、それぞれの
『真実』がただ蓄積されていく。衝突を怖れてそれぞれのコミュニティに引きこもり、
ぬるま湯のなかで適当に甘やかしあいながら、好みの『真実』を垂れ流す。
かみ合わないのにぶつからない『真実』の数々。誰も否定されないがゆえに、誰も正しくない。
そこでは淘汰も起こらない。世界は『真実』で飽和してしまう。それが世界を終わらせるのだ。
緩やかに。私たちはそれを食い止めようとしているの。我々には支配者としての責任が
あるからな。遺伝子と同じように、必要のない情報や記憶は淘汰されてこそ、
種の進化が促進されるのだ。
(P468)



MGS2に登場する『愛国者』たちは、ジョージ・オーウェルの『1984年』に
登場する絶対的権力『ビッグブラザー』のようである。




政治的、社会的なドラマが濃く描かれている一方、登場人物たちがもつ
ドラマも面白い。

オタコンとエマ。
雷電とローズ。
スネークとオセロット……。

原作(ゲーム)で繰り広げられた愛憎劇が活字として蘇ったわけだ。




MGSノベライズ版と同じく、本書はMGSへの入門編としては最適なテキストだ。
だが、原作ファンにはどうも理解できない部分もある。

大佐(ことGWのAI)の暴走の描写だ。





原作ではかなりのインパクトをもっていた場面。
だが、活字となった途端、どこか冷めている。

「雷電、いますぐゲーム機の電源を切るんだ」
(P357)


この場面は、やはり映像でなければだめである。








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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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