スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「無間道(インファナル・アフェア)Ⅱ 無間序曲」

ひっさしぶりに「インファナル・アフェアⅡ」を見た。
めちゃくちゃ好きな映画……。けれども、大学でこの映画を知ってる人は
ほとんどいない。残念(泣)


どんだけ良い映画か? 全力を尽くして紹介していくぜ、ってね。
前作の紹介はこちら→http://himatubusinoheya.blog89.fc2.com/blog-entry-203.html#more




あらすじ:

1991年の香港。
香港を牛耳る組織、尖沙咀(チムサアチョイ)。そのボスであるン・ガイ・クアンが
何者かの手によって射殺された。犯人は尖沙咀の幹部ホン・サムの手下のラウ。
彼はサムの妻であるマリーを慕っており、彼女の命令でクアンを殺したのだ。
クアンの死によって様々な人間の運命が動き始める。

尖沙咀の新たなボス、ン・ガイ・ハウ。彼は、上納金の支払いを拒否する
四人の幹部カムディ、ハクワイ、コッワ、チンの弱みを握り、即座に服従させる。
尖沙咀を監視していた香港警察のウォンと、その相棒であるルク。かつて先輩を
マフィアに目の前で殺されたことのあるウォンは、マフィアに対する憎悪を隠そうとせず、
喪に服してたハウに対して挑発的な態度をとる。一触即発の現場にあらわれたサム。
ウォンと顔なじみである彼はその場を収める。

香港警察学校の優秀な生徒であるヤン。彼のもとに、クアンの息子であるハウが
あらわれる。ハウはクアンの死後、その子供たちに彼の死を伝える任を帯びていた。
ヤンとハウは異母兄弟であった。犯罪者の身内は警察になることは許されない。
涙ながらに退学となったヤンであったが、組織犯罪課のウォン警部は、ヤンの特異な
出自の興味を示し、彼に潜入捜査官への道を開かせる。刑務所に入ったヤンは、そこで
キョンというチンピラと意気投合し、裏社会に入るために犯罪を重ねて行くが、そのために
恋人を失う。恋人はヤンの子供を宿していたが、中絶したという。ぶつけようのない怒りを
抱えるヤンは、ンガイ家に入ることとなる。
一方、クアンを殺害したラウは、サムの命令で警察学校に入ることとなった。
キャリアを重ねていくラウ。

クアンの死から四年後。
ハウは、家族や組織の幹部を集めてパーティを開く。そこでヤンが目にしたのは、
よき家庭人としてのハウの姿であった。パーティに参加したサムは、ハウが幹部四人を
殺害することを知る。彼はハウにタイでの仕事を任され旅立つ。サムの身を案じるマリーは
ある男と密会する。相手は香港警察の組織犯罪課のウォン。四年前のクアン殺害は、
裏社会一掃を画策するウォンが夫の出世を願うマリーを唆したことで実現したことであった。
そのウォンは、ハウと外国人が接触することを知り、現場に向かいハウを拘束する。
警察署で取り調べを受けることとなったハウ。だが、彼は冷静であった。調査によって、
接触していた外国人は私立探偵であったことが判明する。そして、彼はその探偵から、
あるビデオテープを入手していた。ビデオテープには、ウォンとマリーの密会の模様が
撮影されていた。ウォンの行動をひそかに監視していたラウは、マリーのもとへ急ぐ。
ルクは、親友がとった行動に絶望し、部屋をあとにする。

ハウの命令を受けた殺し屋たちが、次々と幹部を残忍な手段で殺害していく。
そして、タイにいるサムも命を狙われることとなった。クアン殺害の計画者であるマリーの前に
刺客があらわれるが、かけつけたラウによって助けられ、匿われることとなった。
警察から解放されたハウは、マリーに金をもらいクアンを護衛しなかった部下らを処刑し、
さらに長年のボディガードであったロ・ガイを射殺する。なんと彼は潜入捜査官であった。
ヤンは、自分と同じ職務にいたロ・ガイの死を目の当たりにして涙を流す。そこへ何者かの
刺客があらわれ、ハウに向けて発砲する。ハウをかばい負傷するヤン。

自宅で謹慎するウォンのもとにルクがあらわれる。彼によると、上層部はウォンの行動に
一定の理解を示しており、処分は軽くなるという。ルクは、ウォンに職務復帰をするよう言う。
心を動かされたウォン。だが、彼の目の前でルクは爆死する。ウォンの車には何者かによって
爆弾が仕掛けられていた。ルクはウォンの身代わりとなって死んだのだ。突然の出来事に
放心状態となるウォン。そのころ、マリーはラウの隠れ家から出て、タイに向かおうとしていた。
音信不通となっているサムが気がかりで仕方なかったのだ。以前からマリーに思いを寄せていた
ラウは、マリーに迫るが拒絶される。怒ったラウは、尖沙咀に密告する。空港に向かったマリー。
彼女は、ハウの片腕であるサンスクによって轢き殺されてしまう。

香港返還を控えた1996年。
職務復帰したウォンは、タイである男と接触する。サムであった。サムは、ハウを刑務所に
入れるために警察の証人として裁判に出席することを誓う。そのころ、潜入捜査官として
ハウのもとにいたヤンは、尖沙咀で高い位置にあった。ハウは、裏社会を彼に任せ、
政治家として表社会に出ようとしていたのだ。しかし、そのハウの野望はウォンによって
挫かれる。ハウは香港警察によって裁判の舞台に引き出されようとしていた。

裁判を三日後に控えたある日、警察に保護されていたはずのサムが失踪する。
サムに呼び出され、ハウは父が生前よく利用した食堂に足を運ぶ。そこで対峙する二人。
ハウは、サムの家族を人質にとっていた。だが、家族と思っていた女性はただのメイドに
過ぎなかった。メイドを人質にとっていたサンスクは、サムと手を組んだタイ人マフィアによって
殺害される。そのサムは、ハワイに行っていたハウの家族を人質に取っていた。激情の人となった
ハウは、サムに銃を突きつける。そこへウォン率いる香港警察があらわれる。

死を覚悟するサム。だが、ハウはウォンによって額を撃たれ、崩れ去る。死にゆくハウは
ヤンにすがりつく。そして彼はヤンが潜入捜査官であることを知ると、苦悶の表情を浮かべ、
そのまま絶命する。ヤンを含め、ハウの手下たちが次々と逮捕されていく。

サムは、自分の死を以てハウを終身刑に追い込もうとしていた。
その思いをウォンが汲み取らなかったことに怒りをあらわにする。その彼に対し、
ウォンはそっけない態度をとる。彼によると、サムが死ななくてもハウを一生、刑務所に閉じ込める
だけの犯罪証拠を警察はすでに手に入れていたという。それはヤンの功績によるものだった。
サムと手を組んだタイ人マフィアのボス、ポールは、ハウの一家を皆殺しにする。

1997年 7月1日。香港が英国より返還され、一国二制度の特別行政区として生まれ変わる。
生き残ったサムは、愛する妻を失った悲しみを胸にしまい、犯罪組織のボスとての道を歩む。
ウォンは、その彼を新たな敵とみなす。ヤンは潜入捜査官としての活動を継続することとなる。
一方、昇進を続けるラウは、ある女性と出会う。女性の名前はマリー。彼の将来の婚約者……。











本作は一作目以上に重厚なストーリーである。前作の前日譚ということで、
物語の展開はだいたい予想できる(ヤンやウォン、キョンやサムが死なないことetc...)
それでも、衝撃的な展開があまりに多く、そこに感動を誘われる。


警察とマフィア。
敵対する関係にありながらも友達付き合いを行うサムとウォン。
この二人が本作の主人公である。ふたりの性格は、一作目とは異なる。
サムからは「善人」と言われるが、陰ではマフィアのボスの暗殺などを教唆していたウォン。
妻を愛し、組織に忠を尽くそうとする陽気なサム。
この二人の心の変化の物語が本作、「無間序曲」である。

ショーン・ユー演じるヤン、エディソン・チャンによるラウは、ある意味で狂言回しである。
けれども、人物描写や設定はきちんと描かれている。

善人になりたいためにもがき続けるヤン。
マリーが好き、その一点でいるラウ。

だが、私は何度見てもラウに感情移入できない。どうみても、こいつ悪役だよ!!!
マフィアの抗争の原因となったクアンの死はこいつによるものだし、フラレたからといって
マリーを死に追いやるし、その後は・・・。

それに対してヤンはあまりに哀しい。
警察学校を退学処分となるわ、恋人と別れるわ、身内を売るわ……と。

ラスト。
フランシス・ン演じるハウのあの表情はなんとも悲壮感漂う。
ヤンのジャケットの裏にある潜入捜査官用の道具を見つけたときの、絶望の目。
「やはり、お前が……」
台詞はないが、眼はこう語ってるようだった。




本作の魅力のひとつは「間」である。
台詞と台詞の間にある、この「間」。目や体の動きだけで感情を表現する様は、
アジア映画ならでは、いや本作ならではの魅力である。


「八仙飯店~」ではサイケな怪演ぶりで観客をふるわせたアンソニー・ウォンによる
ウォン警部(のちの警視)は最高のキャラクターである。親友を失った時のあの暴走は、
彼でなければできない演技ではないか!?

それに負けじと活躍するのがサム役のエリック・ツァン。
もともとは喜劇役者とかいってたが、彼の演技もまた渋い。

劇中、台詞がひとつもなかったロ・ガイことロイ・チョン。
それからサンスクを演じたリウ・カイチーの演技もGOOG!

ゴッドファーザーを彷彿させる四幹部の殺害場面後にサンスクがハーモニカを吹くところは
何ともいえない。(リウ・カイチーはなんと、本作で台湾の最優秀助演男優賞をとったそうな!)



そう、本作は「脇役」「ベテラン俳優」の演技が光る映画なのである。
どの役者の演技もとても自然で違和感がない。そこがまたよいかな。





役者の演技もすばらしいが、なによりも「脚本」

しょうじき、本作は一作目の“蛇足”という批判を覆すことはできない。
それはこのあとの三作目もそうである。けれども、蛇足だからと言ってこの作品が
クダラナイ作品かというと、そうでないことは明白である。

本作は香港版ゴッドファーザーというにふさわしい作品だ。
「善」と「悪」の対立はそのままに、「友情」「絆」を物語のキーに加えている。

冷徹なマフィアのボス、ン・ガイ・ハウ。
しかし、その彼は一方で家庭人としての優しき面をもっている。
映画の裏設定(※オーディオ・コメンタリー参照)によると、彼はもともとは会計士とかの
役職――つまり堅気だったという。しかし、跡をつぐ人間がいなかったために、彼は
新たな組織のボスになったのだ。そして、その彼は一家を表社会に導くべく奔走する。
彼もヤンやラウと同じく、善人になろうと躍起なのだ。

その生きざまは、まさにマイケル・コルレオーネである。
ヤンは、ハウという人間に対して親しみを覚えるが、その彼の役目はハウを陥れること。
ショーン・ユーとフランシス・ンのふたりの演技は、物語においてかなりの重みをもっているのだ。


善人になるために人を追い落とすことははたして善きことなのか?


物語はそのことについて問いかけている。



どの登場人物も、やっていることはこれなのだ。
そして、問いかけに対する答えは見る者すべてに委ねられている。。。





役者の演技と脚本、それらを映像として出力(=演出)したのが
アラン・マック
アンドリュー・ラウ


スローモーションの多用は少ししつっこさも感じられるが、
本作の演出は三部作のなかでも最高である。







そして極めつけは音楽。

チャン・クォンインによるフィルムスコアは本当に良かった。
ルクが死亡する場面と香港返還の場面でのオーケストレーション(というのか?)は、
ぜひサントラを買って聞いてみたいものだ。

物語の最後をかざるエンディング・テーマ。




Beyondによる「長空」は、その後の展開を示唆する歌詞で興味深い。
















と、まだまだ言いたいことがいっぱいありすぎて困る(笑)


とにかく、ハリウッド映画ばかり見ている奴は一度みるべし!!!!

ブログランキング・にほんブログ村へ

(↑)清き一票と温かいコメントをください!!!
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

Secret

プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

↓↓ポチッとな↓↓
QRコード
QR
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
492位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
225位
アクセスランキングを見る>>
最新コメント
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
お気に入りリンク集
Web page translation
検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。