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「だから僕は… 『ガンダム』への道」

今日は小倉で「わっしょい百万夏祭」があるそうな。。。

けれども今日は夜もアルバイトというわたくし、黒紅茶(苦笑)。

とりあえずバイトまでゆっくりと読書でもして時間を過ごそうと思うのだが、
その前に紹介したい本がある。

マンガ倉庫で500円とは……。





「機動戦士ガンダム」の監督である富野由悠季氏の著書、「だから僕は…」だ。
ほんとうはアマゾンで購入しようと思っていたのだが、たまたま寄った中古本屋で
なんと500円で購入した。しかも初期の徳間書店バージョンである。




内容:

アニメーション監督である富野喜幸(現:由悠季)によるノンフィクション。
コンプレックスを抱えた学生時代。虫プロでの葛藤。オオタキプロでの
仕事。人間関係でのいざこざなど。「機動戦士ガンダム」に至るまでの富野の
生き方が赤裸々に記されている。



自叙伝。

という言葉を使うとなんだか大仰だ。かといって青春小説という風に定義するのも
なんなので……。ノンフィクションとしようとおもう。



富野氏がどのような人生を歩んだかについては、他の研究本などにも多く記されているが、
本書は本人による回顧である。本書は、富野氏を研究するためには必読の書であるが、
それ以上のものである。富野による「手塚治虫」観というのはたいへん興味深い。

虫プロ社長としての手塚治虫。
富野にとって手塚は憧れの存在であった。その下で彼は働くわけだが、彼はそこで
手塚の葛藤を知ることになる。また、虫プロでの仕事に息苦しさを覚えるようになる。
夢と現実とのギャップ――。

これは現在も本人によって言及がされているが、富野は実写映画を志望する若者であった。
それが、食うためにアニメーションの道を選んだわけである。彼は手塚作品のファンであったが、
彼の志す道は違っていた。富野の苦闘は、その文章だけでは窺い知れない。




彼は仕事としてアニメーションをやりながらも、そのなかで必死に生き残るべく、
様々なアニメーターと働き、学んでいく。

「仕事」に対する義務感とは別の感情が彼のなかにあるわけだ。
それが後に富野の作家性を支えるものとなる。

出崎統、長浜忠夫、大塚康生、杉井ギサブロー……。
アニメの黎明期を牽引し、現在も多くのアニメーターに影響を与える人物の名前が
次々と出てくる。

富野は彼らの下で様々なエッセンスを吸収したのだ。
彼による各人物の考察もまた面白い。とくに長浜忠夫に対する評価は貴重なものである。
というのも、富野や宮崎駿を論ずる本は多いが、長浜を論ずるものはごく少数だからである。


虫プロをやめ、オオタキ・プロでCMの演出をしながらアニメーション学校で講師をする富野。
生きるために、とにかく富野は必死であったようだ。

“コンテ切り千本の男”などと評されることもあるが、そうでもしないと食うに
食えないというのが現状であったわけだ。



そして彼はやがて「機動戦士ガンダム」という作品に行きつく……。







本書を読んでとくに気になったこと。それは、
「勇者ライディーン」の監督降板やサンライズとの関係、
また(注意深く読んだつもりだが)宮崎駿との関係が記されていないことである。

「海のトリトン」の話から一気に「ガンダム」へと話が進んでいるのだ。


私としては、その部分が詳しく知りたかったので残念である。
だが、そういっても仕方がない話である。私が買ったこの本はおそらく最初の
バージョンであるから。きっと、角川版はある程度の加筆修正が行われていることだろう。






まぁ、とにもかくにも、富野由悠季という人物を知るためには良い本である。
富野作品を読み説くためのテクストとしても十分に使えるとみた。

ネットをみると入手がなかなか難しいと思われるが、「ガンダム」や富野作品に
興味がある方はぜひ読むことをおすすめする。

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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
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ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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