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「ベニスに死す」

ヨーロッパの古典映画や小説ばかり見るようになりフランス語への
あこがれが芽生えてきたらしいブログ管理人たる黒紅茶。


今回はルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」を紹介したい。
原作は「魔の山」などで知られるトーマス・マン。兄貴のハインリヒ・マンとの
確執はとっても有名な話。さて、あらすじに入ろうかしら。



あらすじ:

年老いた斜陽の音楽家グスタフ・アッシェンバッハは、休暇で
ベニスを訪れた。訪れる観光客によって経済を成り立たせているベニスの地で、
グスタフはタジオという美少年に心を奪われる。

完璧なまでの容貌を持つ若きタジオにグスタフは“理想の美”を見出す。
だがそのことで、衰えていく自らを省みることになってしまった。
精神的に不安定な状態に陥っていくグスタフは、ベニスから去ることを決意する。
ところがホテル側の手違いで彼の荷物は別の場所に送られてしまった。そのために
グスタフはあと数日ベニスに滞在することになった。不満を述べながらも緩む頬。

彼はタジオの美貌を眺めるために彼の一家のあとをつけるようになった。
ベニスの街を歩きながら、グスタフは至る所で悪臭を嗅ぐ。彼は風の噂で疫病が
流行っていることを耳にする。ところがホテルの人間はその噂を一蹴する。

家族といた幸せな日々、芸術論をめぐる友人との対立、公演の失敗など、
タジオを眺めながらグスタフは過去の日々を回想していく。彼はますます自らの
老いを自覚し、塞ぎ込んでいく。理髪店の店主はグスタフに白髪染めと化粧を施す。
偽りの若さを身にまとったグスタフだが、若きタジオの前では彼はやはり老人であった。

街の異様な雰囲気を前に疫病が蔓延していると確信したグスタフは、再びホテルの人間に
迫る。支配人室に招かれたグスタフはそこで真実を知る。彼の確信通り、ベニスは疫病が
蔓延し、死者が多発していた。しかし疫病の存在が明るみになれば街の経済の中心である
観光業が成り立たなくなってしまうために事実を隠していた。グスタフはタジオとその
家族の存在を思い浮かべる。疫病でタジオが死ぬことを恐れた彼は、タジオの家族に
早くベニスから去るよう警告する。

翌日、タジオの一家は旅支度をしていた。タジオは友人と海岸ではしゃぐ。グスタフは
その様子を見ながら、デッキチェアに横たえたまま息を引き取る。どこか悲しげな表情。
化粧は涙と汗で剝げ落ちていた……。













映画を見ているというか、絵画を見ている気分だった。
こういうのを名画と呼ぶのだろうか?





ベニスの美しい街並みで描かれる老人作曲家の死の物語。

原作では作家だったグスタフだが、映画では作曲家に変更されている。
主人公のモチーフは作曲家のグスタフ・マーラーとされており、ヴィスコンティは
原作の意図を深く追求したうえで作家から作曲家に再転換したそうである。


物語は過去と現在とが交錯する複雑な構造で、そこでは様々な対比がなされている。
老いと若さ。芸術への価値観。見る側と見られる側。

映画の時間軸は(恐らく)一週間にも満たない。にもかからわず、ダーク・ボガード演じる
グスタフはどんどん醜い容貌に変わっていく。彼はタジオという存在を発見したことで、
自らが死にゆくさだめにあることを直視したのだ。死に迫っていくグスタフは、「山猫」の
公爵の心境に似ている。だが、グスタフの場合“滅びの美学”というものではない。
…こう述べると、まるでタジオがグスタフを死に追いやったかのようにとられるが、
そうではない(その点は映画を見ればわかることだ)。

不思議なことに、グスタフとタジオは最後まで“見る側と見られる側”の関係にあるのだ。
二人は遠くから時々視線が合ったりするだけで、近寄って会話をすることはまったくない。
グスタフがタジオの一家に警告をする場面において、グスタフはタジオの髪に手を置くが、
この場面はもしかすればグスタフの妄想かもしれないのだ。つまりはグスタフの完全な
“独りよがり”なのである。





しょうじきな話、私にはグスタフの心情は理解できない。
彼がホモセクシュアルでないことは判るが、彼の心情を知るにはまだ私は若すぎるのだろう。

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No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

Re: No title

就職活動さん、はじめまして・・ですね。
コメント、ありがとうございますm(_ _)m

> とても魅力的な記事でした!!
> また遊びに来ます!!
> ありがとうございます。。

ぜひ、またいらしてください。
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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