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「エスケープ・フロム・L.A.」

「ニューヨーク1997」を皮切りに勝手にはじまった後夜祭と言う名の
カーペンター作品の紹介は、「エスケープ・フロム・L.A.」をもって
終わりにしたいと思う。理由は単純、カーペンター作品に飽きたからである
あと、就職活動で再・再・再・再・再・・・再び東京に近々行かなければならないというのも
理由に入ってる。もしかしたらブログの更新も一週間当たり滞るかもしれない。

ま、そんな近況報告はゴミ箱に捨てといて(笑)映画の紹介に入りたい。



あらすじ:

2013年。
秩序が崩壊しきったアメリカは、道徳国という名の独裁政権によって支配され、様々な
自由を民衆は政府によって奪われていた。大地震で大陸から分断されたロサンゼルスは、
犯罪や反体制行為によって市民権を剥奪された人々の流刑地と化し、収容された人々は
二度とロサンゼルスの外に出られないようになっていた。そこに、ひとりの男がある任務を
帯びて向かおうとしていた。男の名前はスネーク・プリスキン。彼はかつて国家の英雄として
数々の功績をたて、大統領の命も救った人物であった。だが、反体制行為の果てに犯罪者と
して逮捕されたのである。

逮捕されたプリスキンは、国家警察の人間によって死亡率100%のウイルスを
打ち込まれた。8時間後には薬の効果によってプリスキンは命を失うという。
すべては大統領のさしがねであった。彼は、解毒剤とこれまでの犯罪行為に対する
恩赦を提供する代わりに、ロサンゼルスに潜入して“あるもの”を回収するよう
プリスキンに命ずる。その“あるもの”とは、強力な衛星兵器を使用するための
発射装置であった。大統領の娘であるユートピアは、革命家クエボによって巧みに
洗脳され、発射装置を奪いロサンゼルス島へと逃げ込んだのだ。クエボは、
ロサンゼルス島の解放と大統領の退陣を要求する。衛星兵器は人間には無害だが、
発電施設などのエネルギー供給源を破壊する力を持っていた。もしクエボが装置を
使えば、世界はエネルギー危機はおろか、再び国家間で戦争を迎えることになるかも
しれない。なによりもアメリカ大統領にとっては最悪の事態であった。

小型潜水艇によってロサンゼルス島に侵入を果たしたプリスキンは、
島に向かった救助隊員の生き残りに接触するべく、レーダーを頼りにある建物へ向かう。
だが隊員はすでに殺害されていた。通りではクエボの一味とユートピアらがパレードを
行っていた。プリスキンはパレードの一団を襲撃するが、クエボの殺害に失敗し、
撤退を余儀なくされる。プリスキンはクエボのアジトに向かおうとするが、その途中で
謎の一団によって捕えられてしまう。一団はミュータント人間で、さらった人間の体を
使って自らに成型処置を施していた。プリスキンは一緒に捕えられた元武器商人の
タスリーマとともに一団から逃げ、再度クエボのアジトへと向かう。だが、その途中で
コリアン・ドラゴンというギャングの襲撃に巻き込まれてしまう。同行していたタスリーマは
死に、プリスキンはあらわれたクエボの組織の幹部であるエディによって捕まる。

名うてのアウトローであるプリスキンを処刑するために、エディは彼をスタジアムに送る。
そこでプリスキンは“死のバスケットボール”をプレイすることとなった。今まで誰も
成功したことのないゲーム。それを何とかクリアしたプリスキンに、群衆は拍手を送る。
そしてプリスキンは再びクエボを襲撃し、ついに発射装置に入ったアタッシュケースを
奪いとる。下水道に逃げ込んだプリスキン。そこへユートピアがあらわれる。彼女は
クエボの冷酷非道さに嫌気がさし、一緒に逃げたいと言い出す。そこへかけつけた
エディの発砲でスネークは下水道に落ち、アタッシュケースは再びクエボの一味の手にわたる。
怒りの収まらないクエボは、エディにプリスキンの首をとるよう命じる。

負傷したプリスキンは、パイプラインという男からサーフボードを借り、波に乗って移動を
開始する。その途中でエディの車を見た彼は、エディを捕える。エディはクエボの一味と
敵対するギャング“サイゴン・シャドウ”のもとにプリスキンを案内する。エディは命と
引き換えにクエボを裏切ったのだ。その“サイゴン・シャドウ”のリーダーでオカマの
パーシーは、かつてプリスキンを裏切った仲間であった。パーシーらの協力をとりつけた
プリスキンは、ハングライダーでクエボたちのいる広場を強襲する。
発射装置を手に入れたプリスキンらは、ヘリコプターを奪って逃亡を図る。そのヘリに
逃げ込むユートピア。銃撃によって致命傷を負ったクエボは、逃げようとするヘリに向かって
ロケット弾を発射し絶命する。ロケット弾の命中によってヘリ後部が炎上し、後部に乗っていた
パーシーら“サイゴン・シャドウ”の面々は焼け死んでしまう。

ロサンゼルス島から脱出したプリスキン。彼の前に大統領と国家警察の面々が現れる。
なんとプリスキンに注入したウイルスはたんなる風邪のウイルスであった。大統領は娘である
ユートピアを捕え、ただちに処刑しようとする。大統領は手に入れた発射装置を持ち、
アメリカに戦いを挑もうとする第三勢力に衛星兵器の使用を試みる。だが、彼が持つ装置は
ニセモノであった。本物はプリスキンが持っていたのだ。プリスキンを抹殺するために
国家警察は銃撃をプリスキンに加える。だが、大統領らの前に立つプリスキンはハイテク装置に
よるホログラムであった。プリスキンは本物の発射装置に“666”と入力する。それは
世界中に衛星兵器のマイクロ波を照射するコードであった。

電力を消失した世界は暗黒の世となる。
プリスキンは法律によって禁じられていたタバコに火をつけ、「人間に戻った」と呟く……。












SNAKE IS BACK!


誰が期待したかは知らぬが前作から10年後に製作された本作「エスケープ・フロム・L.A.」
見るからに、予算も前作の数倍となっているようだ。アナーキー度もこれまで以上の
ものとなっており、アクション映画というよりかは完全に社会風刺映画となっている。

個人的には音楽が地味にレベルアップ(予算アップ?)したことがうれしかったりする。




(↑↑前作の!)







あと、前作の要素を色々と引き継いでいた点もグッド!


例えば…。

プリスキンと出会った人間の多くが「お前、死んだんちゃうと?」と言うこと。
あと、隠密行動なのに色んな人に名前と顔をおぼえられているところもいい。

物語と関係なさそうな謎の集団が物語の流れ(つまり主人公の邪魔)を止めるところも
前作と同じ。前作では過激派だったが、本作では奇怪なミュータント集団となっている。

女性キャラの扱いの酷さというのも“らしくて”良い。
ヒロインになるかと思われていたタスリーマがあんなにあっけなく殺されてしまうとはね。
で、なぜかアナーキーというかクレージーな大統領令嬢が最後の最後まで生き残っている
というのも面白い! 衛星兵器の使用による停電で電気椅子の処刑をまぬがれ、狂喜する
ユートピアの姿はとても痛々しい。最後の最後にプリスキンが権力に対して大きな痛手を
負わせるのは(しかも、旧作も本作も相手は大統領!)完全なる踏襲である。

いちおう本作は続編だが、見方によってはリメイクといえるかもしれない。
だが、そないなもんは関係あらへん♪






忌み嫌う権力側の手先としてロサンゼルス島に潜入することになったプリスキン。
彼を操る大統領。大統領の動かすアメリカは、強大な独裁国家となっている。
かつての自由は失われ、タバコや酒はおろか、セックスさえも規制されている。
おまけに大統領は宗教的な人間で、ロサンゼルスの地震を予知したということで
終身大統領となっているという設定。

終身大統領とか地震はおきてないけど、自由に対する規制が強まっているのは
現実の問題である。また、最悪の政権ともいわれるブッシュ(Jr)政権は
宗教的な偏りもあり、かつ独裁的手法もとっていた。テロと戦争でアメリカのみならず
世界各地が一番荒れていた時期ともいえるしね・・・。


プリスキンの活動する世界は当時の(残念ながら今現在の)アメリカを風刺するものなのだ。
主人公である彼は自由の失われたアメリカに絶望し、かつての自由を取り戻したいと願いながらも
権力側の手先となっている。だから彼は、自分の自由を奪う“ウイルス”という枷から解き放たれた
瞬間に、権力に反旗を翻すのである。衛星装置の使用によって世界各地はエネルギー危機に陥った。
人々が混乱と狂気を迎える中、静かに歩き去ろうとするプリスキンの手に握られているタバコ。
銘柄は“アメリカン・スピリット”。。。とても詩的である。それは有史以来、アメリカ人の
精神であったものである。つまりは“自由”だ。
国家の法律によって規制されていたタバコ(アメリカの魂)に火をつけるというのが
どういう意味か、もはや言うまでもない。

体制にとってプリスキンはとてもアナーキーな存在だが、彼こそはアメリカの持つ自由を
体現するヒーロー(象徴というほうがいいかも)なのである。

彼は、クエボやユートピアの目的を実現させてはいるが、その思想は彼らと敵対している。
ソダーバーグ監督の「チェ」二部作や、ガエル・ガルシア・ベルナル主演の
「チェ・ゲバラ&カストロ」を見た人ならば、クエボのイメージの正体がすぐ分かるだろう。

あきらかに、クエボの見た目はチェ・ゲバラである。南米の第三勢力と手を組んでいるという
点もゲバラのようである。クエボは社会主義や共産主義の象徴といえるのである。そんな彼に
そそのかされた娘の名前はユートピア。このユートピアという言葉は、いまでは“自由”や
“理想郷”というものを意味するが、共産主義などの管理社会下の自由といったような
ニュアンスも持つのである。つまりクエボとユートピアは、劇中ではともに権力からの
解放を訴えているものの、その真の目的(および存在の意味性は)けっきょくのところ
既存の権力を打倒してその椅子に座ろうということなのである。


(↑↑↑赤いジャケットの人が御存じクエボさん)


(↑↑↑ソダーバーグ版のゲバラ。演じるはベニチオ・デル・トロ。本作でアカデミー主演男優賞を受賞!)



(↑↑↑映像は「モーター・サイクル・ダイアリーズ」から・・・。)


(↑↑↑本物のチェ・ゲバラ)






プリスキンはクエボたちと戦った。それはただ大統領によって強制されていたからではない。
自由と、それを抑圧する者との戦いのためなのである。




劇中では幾人かの登場人物によってこうも語られる。それはつまり、
管理社会となったアメリカよりも、流刑地であるロサンゼルス島のほうがはるかに
自由であるということだ。






自由が暴走することは歴史でいくたびも証明されている。そのたびに自由(あるいはカオス)を
規制すべしという声が叫ばれる。今日の世界情勢はまさにそうである。
たしかに、自由の規制によって自由の暴走による損失を回避することはできるだろう。
平和な社会は訪れるかもしれない。





しかし管理社会にいったいどのような幸福があるのだろうか?
人間から自由を奪い取って得た秩序に何の魅力があるのだろうか?
そのうえにつくられる平和にどのような価値があるのだろうか?






プリスキンは痛みなき管理社会(ユートピア)よりも、
痛みと混沌の自由社会(フリーダム)を選んだのである。
きっとプリスキンは、選んだ社会を責任をもって生きてゆくだろう。
きっと体制に命をねらわれながらも・・・。








日本の場合はどうだろうか?
私は映画を見た後に思った。「ニューヨーク1997」や「エスケープ・フロム・L.A.」の
ような社会に日本はなりつつあるのではないか、と。


あなたはどのような社会を望むだろうか・・・?
































なんてことを書くのはがらでもないわな(苦笑)










さてさて、とりあえずここで勝手に「カーペンター後夜祭」を
終わらせたいと思う。そして今からはアルバイト。明日はゼミで忙しいのに(泣)


ま、そんなことはやはり黙っちまって再見です♪

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Secret

お疲れ様です!

カーペンター後夜祭お疲れ様です!
作品も濃いですが記事も濃い内容で読みごたえがあり、楽しく読ませていただきました!

「エスケープフロムL.A.」もいいですよね~。
ワクワクする冒険やおバカなところで楽しませつつ、語りたいこともしっかり語っていてエンタメと風刺のバランスがちょうどいい塩梅だなと思います。
カート・ラッセルのスネークも変わらず魅力的ですしね、ちょっと老けましたが(笑)

これからの更新も楽しみにしています。

Re: お疲れ様です!

alai Lamaさん、
コメントの返事が遅くなってしまいましたm(_ _)m

今までカーペンターについて、B級ホラーの監督というイメージしか
なかったのですが、今回こういう形で改めて見直してみて、すごい
職人監督なんだと思いました。また別の機会にカーペンター映画を
紹介してみたいと思います。そちらの更新も楽しみにしております。
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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