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「アメリカの夜」

センチな気分はやめて、気分転換も兼ねて映画の紹介をやってみたいと思う。
紹介する作品は、フランソワ・トリュフォー監督作品の「アメリカの夜」

このタイトルは、映画の撮影用語で、ウィキペディアの言葉を借りるなら、
カメラのレンズに暖色系の光を遮断するフィルターをかけて、
夜のシーンを昼間に撮る「擬似夜景」のこと

である。

それでは、あらすじに移りたいと思う。



あらすじ:

映画監督のフェランは、「パメラを紹介します」という映画を撮影していた。
父親と息子の嫁が駆け落ちをしてしまうという悲劇的なストーリーを7週間以内に
完成しなければならないフェランと、彼のもとで働くスタッフたち。だが、撮影所では
様々な問題が相次いで起き、そのたびに何度も撮影が困難に直面していた。
停電によるフィルム現像の失敗、秘書の役を演じる女優の妊娠の判明、
アルコールに依存し台詞もろくに覚えられない斜陽の中年女優のセブリーヌ、
色恋におぼえる主演俳優のアルフォンソ、男の恋人の到着を空港で待つベテラン俳優の
アレキサンドル、それらの出来事に翻弄されるスタッフたち。

様々なトラブルに見舞われながらも、スタッフたちは映画への情熱をむねに仕事を続ける。
映画の撮影が中盤に差し掛かったところで、主演女優であるジュリーがスタジオに到着する。
彼女は一時期、神経の病をわずらっていたが、夫となった医師の献身的な治療によって
回復していた。彼女の到着とともに映画の撮影現場の熱気は盛り上がっていく。
しかし、そんな撮影現場でとんでもないことがおきる。なんと、主演のアルフォンソが
急に役を降りようというのだ。

ことの発端はスタントシーンの撮影後であった。アルフォンソはスクリプトガールの
リリアーヌに求婚していたが、彼女はイギリスからやってきたスタントマンと駆け落ちをして
しまったのだ。撮影を終えたセブリーヌのお別れ会にも顔を出さないアルフォンソは荷造りを
はじめる。そこへジュリーがあらわれ、必死に彼を引き止める。その場の雰囲気もあってか、
夫を持つ身の彼女はアルフォンソを一夜をともにする。

その翌日、アルフォンソはこともあろうかジュリーの夫のネルソン博士に電話をし、
彼女と別れるよう告げる。アルフォンソの暴走によってジュリーの心は傷つき、撮影も
中断してしまう。夫を裏切ってしまったことへの罪悪感から、離婚して独身生活を送ろうと
宣言するジュリーであったが、秘書役のステーシーからの連絡で撮影現場にやってきた
ネルソン博士の説得によってジェリーは平静を取り戻す。また、博士に電話をしてから行方不明と
なっていたアルフォンソも見つかり、撮影は再開される。

撮影が終盤に差し掛かったある日、今度は悲報が一同のもとに訪れる。
アレキサンドルが自動車事故によって帰らぬ人となってしまったのだ。それはスタッフにとって
大きな痛手であった。フェランらスタッフは、脚本を書き替え、代役を立てることでなんとか
全ての撮影シーンを撮り終える。

撮影は終わり、スタッフもキャストも解散することとなった。
ジェリーとネルソン博士に謝罪をするアルフォンソ。撮影の終了に安堵する監督とプロデューサー、
そして撮影から解放されたスタッフたちの満足げな表情。彼らはそれぞれの思いを胸に撮影所を
あとにし、映画の公開を待ちわびる……。








本作は、

“映画撮影の舞台裏を描く映画”

であるが、映画に関する専門知識がなくとも十分楽しむことができる。
映画撮影における特殊効果や演出のトリックの種明かしも面白いが、
俳優やスタッフが繰り広げるドラマもとてもコミカルだ。
物語の登場人物たちは悲劇の恋愛映画を撮影しているのだが、撮影所で
起きる数々のトラブルはまさに喜劇的である。

監督フェラン役を演じるは、なんと本作の監督であるフランソワ・トリュフォー。
映画の助監督役も、本作の助監督であるというからさらに・・・。
また、映画の終盤でちょこっとだけ登場する保険会社の人間を演じているのは、
「第三の男」の原作者として有名なグレアム・グリーンだという。


この映画は、ある意味で夢を壊す映画かもしれない。なぜなら、映画の撮影現場の
舞台裏がどのようなものであるかをあらわしているからだ。もちろん、この映画で
描かれていることすべてが真実というわけではない(トリュフォー自身もインタビューで
そういう風に言っているし)。何かの舞台裏を描く作品というのは、そのほとんどが
ドロドロとしたドラマを展開していく。昨今の例でいうとナタリー・ポートマン主演の
「ブラックスワン」がそれに当てはまるだろう。しかし、本作にはそのようなドロドロさは
ない。むしろ、スタッフたちが、キャストたちがどのような思いで映画撮影という仕事に
携わっているかが感じられるのだ。本作はトリュフォーによる映画への讃美ともいえる。
この捉えかたは、ジャン=リュック・ゴダールの「軽蔑」とも対比する部分であろうか・・・?

各登場人物(スタッフ・キャスト)の動向に注目させるカメラワーク、
アルフォンソ(演:ジャン・ピエール・レオ)とジェリー(演:ジャクリーン・ビセット)の
二人が夜会う場面での静止画(=ストップモーション?)、そしてフェラン監督が取り寄せた
本の中身と彼がうなされる夢の正体・・・。

あと、音楽。



物語や役者の演技もいいが、演出や細かい部分への配慮なども注目したいところだ。





これから自分がこういうような仕事に就くことを考えると、ただ面白いだけではなく、
将来の勉強にも繋がる作品だった。

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