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「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記」

今日は大学祭。けれども同級生の姿があんまし見られず、
ちょっぴり残念――特別講演会はとても楽しかったけれどね。
まぁ、そんなことはどうでもいいとして――どうでもいいということもないが、
いつものように映画を紹介したいと思う。紹介する作品は、
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記」
ジョージ・A・ロメロ監督のデビュー作をトム・サヴィーニがリメイクしたもの。

オリジナルよりリメイクのほうが好きという私は異端だろうか・・・。



あらすじ:

半年前に死去した母親の墓参りに、郊外の墓地に兄とやってきたバーバラ。
そこで彼女は突然男から襲われる。兄は妹を助けようと男につかみかかるが、
男の怪力を前に、兄は男ともみ合ううちに墓石で首の骨を折り、死んでしまう。
兄の死に絶叫するバーバラの前に別の男があらわれる。彼女は助けを求めようと
するが、なんとその男はこれから墓に入る予定の人間――死体であった。彼女と
兄を襲った男は死んだ人間であったのだ。バーバラは車で逃げようとするが、
運転ミスで壊れてしまい、彼女は近くの家へ助けを求める。
ところが家の住人も、墓でバーバラを襲った死体のような怪物と化していた。

我を失ったバーバラの前に、今度は黒人の男性があらわれる。男の名前はベン。
彼はバーバラを奮起させ、彼女とともに家の中の怪物を倒す。ベンがいた町では
突然人間が他の人間を襲いかかる事態がおき、混乱を迎えていた。彼はその混乱から
逃れるために郊外にやってきたという。二人は怪物から身を守るため、しばらくの間、
家にたてこもることにする。そんな二人の前に、家の地下から数人の男女があらわれる。
若いカップル(トムとジュディ)と家族連れ(ハリー、ヘレン、サラ)だ。彼らは
バーバラとベンが地上で怪物(=ゾンビ)と戦っているあいだ、地下に隠れていたのだ。

バーバラらが逃げ込んだこの家は、トムの親戚の家であったが、彼の親戚はすでに
怪物と化し、バーバラとベンによって始末されていた。一方、ハリーの娘であるサラは、
町で怪物に噛まれたことが原因で高熱を出し、危険な状態にあった。ハリーの妻ヘレンは
医者の力が必要であると叫ぶが、ハリーは騒ぎが収まるまで全員で地下に逃げ込むべきだと
答える。それに対し、ベンはぎりぎりまで地上に残るべきと反対する。ベンとハリーは
対立をする。ベンは怪物から身を守るための手段として木材を扉や窓にクギで打ちつけることを
考える。トムとジュディのカップルらが協力する中、ハリーは傍観を決め込む。一方、兄を
失ったことで沈んでいたバーバラは怪物と戦う強い意志を固める。

やがて夜になり、怪物たちがバーバラらのいる家へと押し寄せてくる。人間の姿形をしているが、
足や胸を何発撃っても倒れることのない彼らを前に、バーバラら生きる人々の精神はしだいに
摩耗していく。テレビでは一連の事態をたんなる暴動とし、人間が――死体が怪物化している
事実を報じようとはしなかった。ハリーは皆で見られるようにテレビを二階から一階に運ぼうと
するが、その行為を“テレビの独占”と勘違いしたベンはハリーを止めようとする。揉み合ううちに
テレビは落ち、壊れてしまう。情報収集の手段を失った彼ら。怪物の集団はなおも家を襲う。

このままでは怪物たちが家に押し寄せ、全滅をしてしまう――そう考えてた彼らは、
車を使って別の場所に向かい、助けを呼ぶことを考える。ベンの銃による援護のもと、
トムとジュディは外にある車に乗り込み、燃料補給のためにガススタンドに向かうが、
些細なことが原因で車はガススタンドごと吹き飛び、トムとジュディは爆死してしまう。
唯一の希望が失われたことに絶望する彼らだが、怪物の群れは容赦なく家にせまりくる。
そんななかでハリーの娘であるサラに異変が起きる。なんと彼の娘は家の外の怪物と
同様の存在になり、ヘレンの首に噛みつき殺害してしまったのだ。娘の怪物化に驚きを
隠せないハリー。ベンは彼にかわりサラを射殺しようとするが、娘を守りたいハリーは
ベンに発砲する。怪物となったサラを射殺したベンであったが、ハリーは激怒し、
家の中で銃撃戦が勃発してしまう。致命傷を負ったベン。負傷したハリーは二階に逃げ、
屋根裏部屋への入り口を発見するとひとりで隠れる。取り残されたベンとバーバラ。
バーバラはベンと家の外に逃げようとするが、自分が永く持たないことを悟ったベンは、
ひとり家に残る。バーバラは嘆きながら家をあとにする。地下室に逃げたベンは、
ラジオの放送でようやく真実が語られるようになったことに呆れ、空しく笑う。

人間による臨時のキャンプに合流したバーバラ。そこでは人間による怪物(ゾンビ)狩りが
行われていた。かつて人間だった怪物(ゾンビ)たちを蹂躙する人々の狂気を前に
戦慄をおぼえるバーバラ。彼女はほかの人間とともに立てこもった家へと戻る。そこで
彼女は、怪物となったベンと再会を果たす。が、ベンはただちに他の人間によって射殺される。
ベンの死に悲しむバーバラの前に、今度は屋根裏部屋に長い間逃げていたハリーがあらわれる。
バーバラは感情に身をまかせ、まだ人間であるはずのハリーを射殺する……。












キング・オブ・ホラー

ジョージ・A・ロメロ、彼はマニアの間ではそう呼ばれるらしい。
彼によって生み出された「~リビングデッド」シリーズがなければ、
「バイオハザード」や「28日後」などのいわゆるゾンビ映画の一群は
生まれなかっただろうといっても過言ではない。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」は
そんなゾンビ映画のエポックメイキングであった。それをリメイクしたのが本作だ。

リメイク版を担当したトム・サヴィーニは、ホラー映画では有名な
特殊効果・メイキャップ・アーティストである。「ゾンビ」ではメイクのほか、
終盤で活躍する暴走族を演じ、その続編である「死霊のえじき」ではハイレベルな
ゾンビ造形を行った。その他、「13日の金曜日」や「マニアック」など、
ホラー映画におけるグロテスク造形、美術の側面において多大な貢献をしたのが彼なわけである。
そんな彼の監督デビュー作でもあるわけだ。

物語の大筋はオリジナルを踏襲しているが、ゾンビの造形やホラーシーンにおける
作り込みは格段とレベルアップしている。



だが、本作において真に注目すべき要素は、登場人物の変化である。
その最たる例といえるのが、主人公であるバーバラの人格変化だ。

原作におけるバーバラは終始泣き叫ぶ登場人物であった(おまけに最期は・・・)。
ところが本作では悲しみから立ち直った強い女性として活躍する。眼鏡少女の面影は
映画開始のほんの10分ちょっとのものでしかない。その10分における彼女の姿は、
いわばサナギが蝶へ変わるまでの途上というべきものである。




ここには、オリジナル版が作られた時代からリメイクが作られた時代の、
時代変動が大きく影響すると思われる――それはつまり、女性の“立場”である。
昔の映画において(また、ある時代の男性にとって)、女性はかざりものでしかなかった。
男の存在をたたせるための要素と見なされていたのである。
「男は強く、女は弱い」てな感じだ。



それに反発して起きたフェミニズム運動を経て、80年代後半から世界的に男女平等が
叫ばれるようになった(ここら辺の歴史的流れは、ウィキを読むのが早いだろう)

リメイク版がつくられた1990年においては、「弱い女性」というものは
時代錯誤的な要素だった。それでパトリシア・トールマン演じる本作のバーバラは、
強い女性として作りなおされたのである。

だが、強いというのは決して“タフ”というわけでもない。本作のバーバラは
服を着替え、銃をもってゾンビに立ち向かう勇敢な戦士でもある。だが、彼女は
極限状態の中でも人間としての尊厳を失おうとはしない。彼女は自分に襲いかかる
ゾンビたちにも同情の念を持っているのだ――そして、それはとても当然なことなのだ。

これは「~リビングデッド」シリーズすべてに共通する命題ともいえることだが、
主人公(つまり生きている人々)を襲う死者の群れ(=ゾンビ)も、その元をただせば
同じ人間なのである。凶暴な怪物と化しているが、本質は同じ存在。そんな彼らに
易々と銃を向け、頭を撃ち抜くことができるだろうか。それは倫理の問題といえる。
主人公たちは己の倫理観と直面しているのだ。

家から脱出したバーバラが、赤ん坊の人形を抱きかかえる若い女性のゾンビを
撃つ場面は、とてももの哀しい。これが、彼らの葛藤の象徴でもある。




さて、主人公たちが倫理観と葛藤する一方で、ゾンビを殺すことを一種のゲームとして
愉しむ人間たちもいる。バーバラがラストでたどりついた臨時キャンプの人々のことだ。
彼らがゾンビを蹂躙するさまは、まるでナチスがユダヤ人を虐殺するようなものである。
“同じ人間であるはずなのに”あのようなことがおきる。

人間がゾンビを蹂躙する姿をみたバーバラの独白は、ロメロによってリメイク用に
付け加えられた台詞だが、これぞ本作のテーマといえる。これは「食人族」とも重なる命題だ。






と、全体的に抽象的な文となってしまったが、眠たくなったのでここで終わりにする。

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ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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