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「ファントム・オブ・パラダイス」

卒業論文の締め切りまで二カ月もないし、アルバイトは忙しいし、
来年行う行事の運営委員会の発起人みたいなものにもなってしまった私、黒紅茶。
「いろいろとやることがあって羨ましいよ」と友人のWが私に言ったけど、
ひとつのことに集中できないというのはけっこう辛いことでもあるんだよ(泣)

そんな気分を和らげようと思っての、毎度のブログ更新。
今回紹介する作品は、ブライアン・デ・パルマ初期の傑作として知られる、
「ファントム・オブ・パラダイス」

名前から見て分かる通り、本作はガストン・ルルー原作の怪奇小説「オペラ座の怪人」を
大胆にアレンジしたロックミュージカルだ。



あらすじ:

大手レコード会社「デス・レコード」の社長であるスワンは、「パラダイス」という
大劇場をつくり、そこで上演するためのロックミュージカルの音楽を探していた。
気弱だが音楽の才能は抜群の若き作曲家ウィンスロー・リーチは、スワンの会社に
売り込みを行うが、スワンに曲の権利を奪われ、さらに無実の罪を着せられ刑務所へ
送られてしまう。刑務所を脱獄したウィンスローは、スワンに復讐するために彼の
会社を襲撃、さらにレコードの製造工場をダイナマイトで爆破しようとする。
ところが、あらわれた警官を前に動揺、誤ってレコードのプレス機に頭を挟まれ、
顔と声が潰れてしまう。負傷したウィンスローは海に落ち、生死不明となる。

ウィンスローから奪った楽曲でロック・ミュージカルを準備中のスワンは、
舞台のリハーサルを見るため劇場を訪れる。そこで爆破事故が起き、死傷者が出てしまう。
事故の犯人は、なんと死んだと思われたウィンスローであった。仮面と黒装束を身にまとった
ウィンスローは、スワンのオフィスに姿をあらわし詰め寄る。だが、スワンは恐れることなく、
彼に正式な契約を持ちかける。スワンの言葉に乗せられたウィンスローは分厚い契約書に
“血のサイン”を行うことに。

ロック・ミュージカル「ファウスト」の曲を作曲することとなったウィンスロー。彼は
オーディションにあらわれた無名の女性歌手フェニックスの歌声に魅了される。ウィンスローは
逮捕される前にフェニックスと顔を合わせたことがあり、その頃から彼女に惹かれていた。
彼はスワンにフェニックスを主役に推薦するも、スワンは歌唱力の高さよりインパクトのある
人間を求めていた。フェニックスはコーラスガールの役にさせられ、楽曲をつくりおえた
ウィンスローは作業部屋に閉じ込められてしまう。

スワンは下品なオカマロックシンガーを主役に抜擢し、公演に向けての準備を進める。
そして当日。スワンに再び騙されたことを知ったウィンスローは怪力で部屋から脱出、
オカマロックシンガーのビーフを脅迫する。ビーフはウィンスローを“ファントム(幽霊)”と
恐れ、劇場から逃げ出そうとするが、説得の末に舞台に出ることとなった。自分が作った歌を
めちゃくちゃに歌うビーフに怒り心頭のウィンスローは、機材を舞台に落とし、ビーフを殺害。
舞台での凄惨な出来事を劇の演出と勘違いした観客は熱狂し、公演の中止ができない事態に。
スワンはウィンスローがフェニックスに惹かれていることを利用し、彼女を歌手として舞台に。

フェニックスの歌唱は観客を魅了し、その日の公演は無事に終了する。フェニックスを気に入った
スワンは、彼女を自分の屋敷に招待する。ウィンスローはそんな彼女に劇場での仕事を辞めるよう
説得を試みるも、目の前のチャンスを捨てられないフェニックスはウィンスローから逃げ去る。
屋敷でスワンと抱き合うフェニックス。その姿を窓越しから見たウィンスローは絶望のあまり、
胸にナイフを突き立てる。ところが彼は死ななかった。ウィンスローがスワンと交わした契約は、
なんと悪魔の契約であり、ウィンスローの生命の権利はスワンによって握られていたのだ。
ウィンスローはスワンを殺害しようとするも、スワンは不死身であった。無力のウィンスロー。

「パラダイス」での公演は連日大ヒットを記録し、フェニックスも有頂天となっていた。
スワンはフェニックスと結婚することを大々的に宣伝し、結婚式を劇場で執り行うべく準備を
進める。劇場にあるスワンのオフィスに侵入したウィンスローは、そこでスワンの秘密を知る。
自分が老いることに絶望したスワンは、目の前に現れた悪魔と契約してからずっと、様々な
人間を騙して悪魔の契約を結ばせては、その契約で自分の若さを保っていた。そして彼は、
次なる標的としてフェニックスを選ぶ。彼女は結婚式後に殺害される運命にあった。

スワンの秘密を知ったウィンスローは、スワンのオフィスを燃やす。そして結婚式に
乱入する。悪魔の契約の効力を失ったウィンスローは急激に老化する。彼は力を振り絞って
フェニックスを殺害しようとするが、不死身でなくなったスワンはウィンスローの敵ではなかった。
しかし、スワンの死はウィンスローの死をも意味していた。ウィンスローは愛するフェニックスの
前で絶命する。何も知らない観客の熱狂のなかで、フェニックスは茫然と立ち尽くす……。












ブライアン・デ・パルマというと、「キャリー」や「スカーフェイス」など、
残虐かつ暴力的な作風の監督として知られていると思う。そのために、この人の
作品はかなり評価が分かれる。本作は、今日の作品に比べると(内容が内容だけに)そういう
ドギツイ描写はないが、見る人によって評価が大きく分かれる作品ではないかと思われる。


怪人の格好はするが、気弱なために何度も騙されるウィンスロー・リーチ。
田舎くさい顔だが、歌唱力は良いフェニックス―――演じるはジェシカ・ハーバー。
富野作品の某ポセイダルみたいな悪魔キャラのスワン。

この三人によって繰り広げられるドラマはとても悲喜劇的である。
騙され続けた末に命まで失ってしまうウィンスローの情けなさと、
彼を何度も騙すスワン(演:ポール・ウィリアムズ)の二人はまるで漫才のコント。
そんな二人の男に見入られるフェニックスはかなりドライな現実主義者のように思われる。
せっかくウィンスローが真実を話してくれたのに、目先の利益――スターとしての成功を
求めた彼女は、スワンのもとに走り、彼とベッドで抱き合ってしまう。女性としては、
それはとうぜんの成り行きなのかもしれない(とか言ったら女性蔑視と怒られそうかな……?)
だが、純粋なウィンスローにとって、それは絶望でしかなかった。彼の絶望は、
まさに「オペラ座の怪人」においてクリスティーヌの心を得られなかったファントムだ。



理想に燃える男性(ウィンスロー)と現実に生きる女性(フェニックス)。
そういう構図が見えた気もする。


いまから見ると全体的に古臭い作品だが、
使われている楽曲――とくにウィンスローの絶望の場面でのやつ――は良曲ばかり。





古びたゲテモノ(怪作)映画とみるか、それとも古典作品としてみるかは
各人に委ねるしかない。






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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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