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「殺し屋1」

自分のブログ記事を読むと、どうしても本にしろ映画にしろ、
外国作品ばかりが多い。ので、自国の作品についても色々と
チョイスをしてみようと気分を変えてみた。

で、紹介する作品はこちら。

「殺し屋1」




誤解を恐れずいうならば、私はこの原作である漫画版が好きだし、
この作者による「ホムンクルス」という作品も好きだ。しかし、
三池監督がメガホンをとった映画版についてはいままで未見だった。

さてさてさて、そのあらすじと感想に入りたいと思う。




あらすじ:

新宿歌舞伎町のとあるマンション――そこは“ヤクザマンション”と呼ばれる
ヤクザの巣窟であった。このビルに事務所を構える安生組の組長が、組の
資金3億円とともに姿を消した。究極のマゾヒストである若頭の垣原は、
行方不明となった組長を探すために躍起になる。彼は、“ジジイ”という男の
情報を頼りに、「船鬼一家」の幹部で、裏ビデオ作成で利益をあげている鈴木を
さらい、拷問にかける。しかし、そのジジイこそが、安生組・組長失踪事件の
真犯人であった。組長はジジイの放った殺し屋“イチ”によってすでに
惨殺されていた。ジジイはどういうわけか、自らの犯行グループの
メンバーのひとりである井上を裏切り、垣原の一味に捕まえさせる。
垣原によって拷問の末殺害された井上の死体は、ブラウン管テレビのなかに
入れられ、街の外に放置される。垣原は、自分たちを狙う殺し屋たるイチの
存在にマゾヒスティックな興味をおぼえる。

イチは学生時代にイジメに遭い、イジメっ子から自分をかばおうとした同級生の
“立花さん”が目の前で強姦される姿をみたことから性的に異常なトラウマを抱えていた。
普段はおとなしいが、殺しになると泣き叫びながら靴のかかとに仕込んだ刃で標的を
切り刻む殺人マシーン。そんな彼は、傷だらけの風俗嬢セーラに惚れていた。イチは
セーラを虐待するヒモ男を殺害するが、セーラに拒絶され、彼女まで殺害してしまう。
精神的に消耗したイチであったが、ジジイの叱責で彼は自らの記憶を封じる。ジジイの
暗示によって、イチは“いじめっ子たちを倒すため”ヤクザを殺す殺し屋と化す。

組織に混乱をもたらしたことで垣原は破門となる。しかし、垣原によって体を
メチャクメチャにされた鈴木は彼の死を望んでいた。そんな鈴木のもとに謎の中国人が
あらわれる。鈴木は謎の中国人に垣原とその組員の抹殺を依頼する。だが、その中国人の正体は、
ジジイとその仲間である龍だった。ジジイたちは、様々な手段を通じて垣原を追い詰めていく。
垣原は殺し屋の正体をつかもうと躍起になっていたが、自分の周囲の状況が巧みに操られている
ことにまったく気がつかないでいた。

組員を惨殺された垣原は、双子の悪徳刑事である二郎と三郎をよびよせる。双子の兄弟は
たれ込みから龍の恋人である風俗嬢のミユキを捕まえ、拷問にかける。ジジイの仲間である龍の
居所を突き止めた垣原らは、龍を捕えることに成功するが、彼の恋人であるミユキは、垣原の
部下で鉄砲弾の金子による暴行で死亡していた。ある事件がきっかけで警察をやめた金子に
とって、身寄りのない自分をひろってくれた安生組の組長は恩義ある存在であった。その彼の
息子であるタケシは同級生のいじめを受けていた。だが、ひょんなことからイチによって
助けられることになる。また、金子もイチの正体を知らないまま、彼を風俗店の店長による
暴行から救い出していた。金子はイチの姿に過去の自分を重ねる。そんなイチは、殺し屋として
活動することに嫌気がさしていた。殺しをいやがるイチの前に突然、片言の日本語を話す
女性があらわれる。彼女は自らを、イチの同級生であった“立花”と名乗る。その正体は
安生組・組長の愛人であった風俗嬢のカレン。どういうわけか彼女はジジイと共犯関係にあった。

イチの、同級生を目の前で犯されたという過去のトラウマは、なんとジジイによって巧みに
作られた偽の記憶であった。だが、その偽の記憶が強い効果をもたらしたがために、イチの
精神はとても不安定なものであった。それを解消するためにジジイはカレンを利用する。
イチはカレンを輪切りにして惨殺したことで、“立花”の記憶を捨て去り、殺し屋として
再び活動することになる。

イチは垣原の組の事務所を再び襲撃し、その場にいた悪徳警官の二郎と、二郎によって
拷問されていた龍、かけつけた双子の弟・三郎を殺害する。イチに命をねらわれることに
性的快感を感じていた垣原は狂喜する。だが、その狂喜も金子がイチに殺されたことで
変わってしまう――ジジイによって金子が「生き別れの兄である」という記憶を刷り込まれた
イチは、金子を殺害したことで戦意を喪失し、ビルの屋上で泣き崩れてしまったのだ。

イチによって体を切り裂かれる痛みが得られることを求めていた垣原は期待を裏切られる。
そこへ、金子の息子であるタケシがあらわれる。父を殺されたタケシは、伏せるイチの
体を何度も思い切り蹴るが……。











登場人物の数やキャラクターの設定にいくつかの変更がみられるが、
原作が持つ物語の流れや残虐描写はみごとに再現されている。
だが、原作未見の人にはジジイの目的が分からない点がちょっと残念……。

原作では、鈴木が二郎に殺されるシーンや、イチの普段の生活模様などが
描かれるが、本作では時間の制約上もあって、その部分が省かれている。
そのために、イチがただの変態としか見えない。そこも残念。よって、
原作を読んでから本作を見ることをオススメとする。




原作が原作なだけに、映画を見ているとどうしても
バイオレンスシーンばかりに目がいってしまうが、
カメラワークや小道具の使い方などの演出面や、音の使い方など、
そういう技術的部分
についても注目すべき点がいくつもある。

エンドロールもかなり独特なものである。これも見逃せない。

だが、そういう技術的な面への注視を逸らしてしまうのが、
真の主人公といえる若頭・垣原を演ずる浅野忠信の存在だ。





「バットマン」の宿敵ジョーカーとは別の狂気性は、すさまじい。
「バトルシップ」で活躍した海上自衛隊士官を演じた人とは思えないほどのキャラ違い。
これが役者というものなのだろうか……!?

もう、とにかくすごいのだ。映倫的な問題もあって若干、優しめ(笑)だが、
原作の垣原にかなり忠実なキャラクター作りとなっている。そこがまた良い。
これほどまでにクレージーなキャラは、最近の映画ではいったい幾人いるだろうか?
そう思うほどの凄みだ。

もちろん、イチを演じた大森南朋や、ジジイ役の塚本晋也もすごい。だが、この二人を
食うほどの圧倒的なインパクトを、浅野忠信は放っているのだ。



各キャラクターによって繰り広げられる残虐描写のオンパレードについては、
今の時代からすると若干の安っぽさも感じられなくもないが、それでも、
手に汗握るものであることは約束できる……まぁ、しなくてもいいかな(苦笑)


ラストは原作と違って、やや哲学テイストな感じがある。
あのラストにおける垣原の絶望を、最後のジジイの行為を、この映画を見る人は
いったいどのように感じ考えるのだろうか???







原作つきの映画を一年間に10本以上も撮る、まさに職人監督と呼ぶにふさわしい
三池崇史監督だが、もし今後、彼が原作なしでオリジナル作品を撮るとしたら、
いったいどのような作品になるのだろうか?

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どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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