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「フォロー・ミー」

今日は12月25日。キリストさまを祝う祭りなのに、
世間ではラブだのピースだのいちゃいちゃしやがって・・・。
なんてのは冗談。

卒業論文もあとはレイアウトして終わり。
上京するまで残り3カ月。それまでにとにかく映画や色んな本を
楽しもうとおもう私、黒紅茶。今回は「フォロー・ミー」という映画を
紹介してみたい。監督は「第三の男」で知られるキャロル・リード。
「第三の男」のレビューはこちら↓↓↓
http://himatubusinoheya.blog89.fc2.com/blog-entry-320.html



あらすじ:

英国上流階級出身の一流公認会計士のチャールズ。彼はこれまで周囲から、
裕福で知的な娘たちを紹介されてきたが、彼の目に留まる女性はあらわれない。
ある日、偶然通りかかったレストランの前で若い女性に一目惚れをする。
彼女は上流階級の人間が持つような知性や教養をいっさい持たない、
明らかに“育ちの違う”女性であった。アメリカからやってきた彼女の名前はベリンダ。

チャールズはベリンダと交際を始め、彼女に様々な知識を授ける。やがて
二人は結婚する。しかし、チャールズの位置する上流階級の人々との付き合いは
ベリンダにとって辛いものであった。環境に馴染めないベリンダとチャールズの
関係はぎくしゃくし始める。ベリンダはチャールズのいない間に一人で遅い時間まで
外出を繰り返すようになる。

「妻は浮気をしているのではないか?」
疑心暗鬼に駆られたチャールズは、ある探偵事務所にベリンダの素行調査を命じる。
それから数日後。彼の会計事務所に奇妙な白いコートの中年男があらわれる。男の名前は
クリストフォルーといい、チャールズが依頼した探偵事務所から急きょ代役を頼まれての
登場だった。すでに素行調査を終えていた探偵クリストフォルーは、依頼主に対し、
「ベリンダには恋人がいる」と報告する。妻のことを考え仕事に集中できなくなったチャールズは
帰宅し、ベリンダに詰問する。ベリンダは少し驚いた反応を見せ、数日間の出来事を夫に語る。

夫から“妻たること”を求められたうえ、上流階級の暮らしに嫌気がさしていたベリンダは、
気晴らしにひとりで出掛けるようになっていた。彼女には愛人と呼べるような男はいないが、
数日前から白いコートの男が彼女のあとをつけるようになっていた。だが不思議なことに、
その追跡者には変質者のような要素はなく、むしろ友人のような温かみがあった。
ホラー映画館や公園、広場など、ベリンダが行くところどこまでも着いていく白いコートの男に
親近感をおぼえるベリンダ。彼女と男は、会話こそしないものの、その数日間を微妙な距離を
保ったまま楽しく一緒に過ごしていた――その男の正体は、探偵クリストフォルー。

話を聞き終えたチャールズは名刺を頼りにクリストフォルーの住むアパートへ向かい、彼に
殴りかかる。ところが床に投げられ、返り討ちにあってしまう。そこへ夫のあとを追ってきた
ベリンダが姿を見せる。愛する夫に疑われ素行調査をされたこと、不思議の友人の正体が探偵で
自分を監視するためだったことを知ったベリンダは怒りをあらわにし、チャールズの家を出て行く。

潔白だった妻を不安から疑ってしまったことに後悔し、食事ものどに通らない半日を
過ごすチャールズの前に、責任から探偵を廃業したクリストフォルーがあらわれる。彼は勘を
頼りにロンドン中を探しまわり、やがて植物園でベリンダを発見する。夫が素行調査をした理由が
自分の態度にあることが判ったベリンダは、彼の元に帰りたい思いでいたが、素直になれない。
そんな彼女とチャールズの仲を戻すため、クリストフォルーは一計を案じる。

自分の事務所に呼び出されたチャールズ。そこにはクリストフォルーとベリンダの姿があった。
クリストフォルーによるとベリンダはショックで言葉が話せないらしい。さらに彼はこう語る。
「もし彼女の心を取り戻したいなら、言葉を交わすことなく、ただお互いを見つめ合いながら
数日間を過ごすこと」と。それはクリストフォルーがベリンダと過ごした数日間の再現である。
元探偵から“幸運の”白いコートを譲り受けたチャールズは、愛する妻のあとを追い、
テームズ河を渡る遊覧船に乗り込む……。






その後、ふたりがどうなるかは判らない。元の鞘にもどったのか?
それともチャールズは会話の無い数日間に耐えられなくなってしまったのか?

見る人によって様々な想像ができる、余韻あるラストだ。



ジョン・バリー作曲の、ロマンティシズムに満ちた音楽をバックに繰り広げられる恋のドラマ。
ベリンダ(演:ミア・ファロー)とクリストフォルー(演:トポル)が過ごした数日間を
振り返る場面は素晴らしい。台詞なしでも、音楽なしでも、映像として登場人物の描写が
見事に仕上がっているのだ。ラストで夫チャールズ(演:マイケル・ジェイストン)に見せる
ベリンダの視線もすごく印象的だ。




そう、ベリンダ。
演じるミア・ファローがもう、キュ~トなんです♪


知的なチャールズと比べると粗雑なイメージがあるが、その粗雑といえる要素にこそ
人間的な温かみや親しみやすさというものがある。物語でも、そういう要素にチャールズが
惹かれたことが語られる。。。

そんな彼女は夫に「お前、何か変わったな(浮気してるんじゃないか?)」
言われるが、それに対して彼女はこう言うのだ。
「変わったのはあなたでしょ?」

ベリンダがチャールズに望むものは“妻”や“夫”という形式ではなく、愛。
恋人のころと同じ日々、お互いのものを共有する関係というものをを求めているのだ。
それが叶わぬことに苦しみ、彼女は孤独な時間を過ごす。

話は脱線するが、このあいだ読んだ遠藤周作のエッセイにこういう記述があった。

愛とは誰でもが持てるものではない、なぜならそれは情熱のように
本能的なものではなく、時には本能を抑えたり、意志や忍耐や努力によって
自分を愛する人との幸福を毎日、毎日、めだたずに創りあげていく行為だからです。

(遠藤周作「恋愛とは何か」角川文庫66Pより引用)






関係の積み上げを望むベリンダと、彼女を籠の中に押し込もうとするチャールズ。
結婚生活に不安をおぼえる彼女の心に喜びを与えたのが探偵であるクリストフォルー。

探偵というとコソコソとつけ回すというイメージがあるが、本作に登場する
クリストフォルーは実に堂々(というかマヌケ)としていて、すぐにベリンダは
尾行されていることに気付く。そして二人は尾行したり尾行されたりという奇妙な
時間を過ごすことになる。それは、「フォロー・ミー」というタイトルにふさわしいやりとりだ。
(ちなみに原題は「プライベート・アイ」だが、これでは分かりづらいということで、イギリス以外の国ではこのタイトルとなった)


傑作というほど大それたものではないが、クスクスと笑えるところやキュンとするところがあり、
古い作品とはいえ、この“ラブコメディ”は現代でもじゅうぶんに通用すると思える。

登場人物の魅力、演出の妙、甘い音楽、そしてロンドンの街並み。。。
「人を愛することっていいな」と思わせる映画であった。
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No title

かなり早いですが、年末のご挨拶をズババババ~ン!
今年は大変お世話になりましたズババババ~ン!!
来年も何卒よろしくお願いしますズババババ~ン!!!
よいお年をズババババ~ン!!!!
ズババババ~ン!!!!!
ズババババ~ン!!!!!!
もうええって!(笑)

Re: No title

すっごい元気な、というかファンキーなコメントを
ありがとうございます。私もそういうテンションで
来年を迎えたいのですが・・・はぁぁ。
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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