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「レ・ミゼラブル」

恋愛とは幻想である・・・。大学で現代詩についての講義を受けたとき、
大学のある先生はそう言ってたっけ。そのときは変にムキになって、
「それは違うんじゃないですか」と反発してみたけど、今になって思う。
「そうなのかもしれないって」ね。あるいは私が変に高望みをしているだけかも
しれないな……。人が人に理想を求めるのって、求めるまではいいけれども、
それが裏切られるとすごく切ない。「この時間は何だったろうか?」とまで
思ってしまう。一緒にいれるだけで、数年ぶりに再会できて、本当は
嬉しいはずなのにね。この物足りなさって何だろか……。


なんてセンチな口上をしてしまうのは、私がだいぶ疲れているからか。
変にさびしいクリスマスで頭が壊れてしまったからか? 否(ノン)!
たぶん、昨日この映画を見てセンチなスイッチが入ってしまったからだろう。
てことで前置きがかなり長くなってしまったが、「レ・ミゼラブル」について
紹介してみたいと思う次第である。






あらすじ:

王政復古の時代を迎えたフランス。
ひとりの男が仮釈放で刑務所を出た。妹の子供のためにパンを盗んだ罪で
19年もの間服役していたジャン・バルジャンである。犯罪者であった
バルジャンに世間は冷たく、孤独と疎外感が彼の心にのしかかる。やがて
ある教会に辿り着き、一夜の宿を手に入れるも、その行為に背いて教会の
銀食器を盗み出してしまう。翌日、憲兵によって捕えられたバルジャン。だが
司教はそんな彼を許すどころか、燭台までも差し出そうとする。司教の優しさは
過酷な刑務所生活を送ってきたバルジャンの暗い心を改心させ、バルジャンは
心正しい人間として新しい人生を送ることを決意する。
1823年、モントルメイユ・シュール・メール。
犯罪者ジャン・バルジャンは“マドレーヌ”という名前で新たな人生を送る。
工場の経営者として成功したバルジャンは人徳を認められ、街の市長に就任。
そんな彼のもとにジャベールという警部があらわれる。ジャベールはバルジャンが
服役していた刑務所の元監督官で、ある出来事を期に、彼はマドレーヌ市長が
仮釈放中に行方不明となったジャン・バルジャンではないかと疑い始める。

ある夜、バルジャンは港を訪れ、そこで客と揉めて警察に突き出されようとしている
娼婦を救い出す。娼婦はかつてバルジャンの経営する工場で女工として働いていた
ファンテーヌという女性。彼女にはコゼットという娘がいるが、経済的事情から里親に
出していた。ファンテーヌは娘の養育費のために懸命に働いていたが、工場の仲間の
讒言によって工場を解雇され、養育費を工面するために髪の毛や歯を抜き取って売り、
さらに娼婦という最底辺にまで堕ちたのだった。バルジャンを逆恨みするファンテーヌ。
彼女の不幸が自分の管理不足にあるとして責任を感じたバルジャンはファンテーヌを
保護するが、彼の正体を知らないジャベールは怒りを覚える。

不治の病に冒されてしまったファンテーヌ。バルジャンは彼女の娘であるコゼットを
里親のもとから連れ戻すことを約束するが、その直後、驚くべき事態が起きる。なんと
「ジャン・バルジャンが逮捕された」というのだ。だが、それは誤認逮捕。
無実の人間を救うために自分の正体をさらし、これまで築き上げた地位と信頼を失うか。
逆に無実の人間を見殺しにして、人間としての道徳を捨て去るか――葛藤の末にバルジャンは
裁判所に出頭し、自らの正体を公衆の面前にさらけ出す。病院に向かったバルジャンは、
ファンテーヌの最期を看取ったのち、彼女の約束を守るために里親の元に向かおうとするが、
そこへジャベールがあらわれる。刑務所で生まれ育てられたジャベールは法を絶対視し、
犯罪者に強い憎悪を持っていた。バルジャンはジャベールから逃げ延び、コゼットを預かる
里親が暮らす町へと向かう。

悪どい安宿の主人――彼らこそがコレットの里親テナルディア夫妻であった。二人は自分の娘の
エポニーヌに何不自由ない暮らしをさせる一方、里子であるコゼットを虐待していた。その
行為に強い憤りを抱いたバルジャンは、大金を払ってコゼットを引き取る。二人はジャベールの
包囲網を振り切って逃亡する。彼はコゼットの守護者として新たな人生を送ることを誓う。

貧富の格差が広がる1832年のパリ。
労働者や学生たちは体制に対して革命の機会をうかがっていた。祖父と勘当し裕福な生活を
捨てた青年マリウスもそんな一人であった。彼は街で可憐な少女に一目惚れをし、うつつを
抜かすようになる――少女は成長したファンテーヌの娘コゼット。バルジャンによって育てられた
彼女はパリの街で父と静かに暮らしていた。マリウスは近所に住むエポニーヌという少女に
コゼットの居所を探すよう依頼する。彼女はコゼットを虐待したテナルディア夫妻の娘で、
一家で泥棒稼業というみじめな暮らしをしていた。マリウスを恋い慕うエポニーヌはその思いを
秘めたままマリウスをコゼットの家へと導く。コゼットとマリウスは互いを想いあうようになるが、
あることがきっかけでバルジャンはコゼットを連れて国外逃亡を決心する。コゼットは思いを
手紙で伝えようとするが、メッセンジャーを頼まれたエポニーヌはマリウスへの恋心から彼に
コゼットの手紙を渡そうとせず、ただ家を引き払ったことだけを告げる。思い人の不在で
マリウスは革命に殉ずることを誓う。そしてエポニーヌは男装し、マリウスとともに革命に
参加する。そして“六月暴動”と呼ばれる事件がパリで発生する。

「ABCの友」という学生の秘密結社によっておこされた暴動。だが民衆は彼らが望む
“革命”に興味を持たず、またたくまに暴徒は体制側たるフランス軍警察に包囲される。
戦いのなか、エポニーヌはマリウスをかばって銃弾に倒れる。愛する人への想いを告げたのち、
彼女はコレットから預かった手紙を取り出し、マリウスの胸の中で息を引き取る。マリウスは
コゼットたちが隠れる家に愛と別れを綴った手紙を送る。それを読んだバルジャンは、愛する
娘コゼットが他の男に奪われることへの恐怖と、コゼットが愛する男を喪失することへの恐怖に
葛藤。そののち彼はひと芝居を打ち、若者たちが築くバリケードのなかに紛れ込む。そこには
密偵として活動していたことがバレ、囚われの身となったジャベールの姿もあった。

バルジャンにとってジャベールは宿敵である。が、そんなジャベールをバルジャンは機転を駆使し
バリケードから逃がす。バルジャンの行動を理解できない法の番人たるジャベール。戦いは
苛烈さを増し、次々と学生が命を散らすなか、コゼットの思い人であるマリウスは負傷する。
バルジャンはマリウスを連れて下水道へと逃げ込む。そこでテナルディエと出会い襲われるも、
暴漢を退けたバルジャンは安全な場所に到着する。だが彼の目の前にジャベールが現れる。
バルジャンは自らの自首を条件にマリウスの助命を懇願する。これまで犯罪者に対し冷酷な
態度をとってきたジャベールは、長年追ってきた相手バルジャンの願いを聞き入れ、彼を
逃がしてしまう。精神的にジャン・バルジャンに敗北したジャベールは、自分の価値観が
崩壊した事実に耐えられなくなり、セーヌ川で投身自殺を図る。

意識を取り戻したマリウスは、傷ついた体で「ABCの友」が立てこもったカフェへ
向かう。若者たちが夢見た革命は暴動として鎮圧された。仲間が死に、自分だけが
生き残ったことに虚しさをおぼえる彼の前にあらわれたのはコゼットであった。
コゼットとバルジャンによってマリウスは祖父と和解を果たし、マリウスはコゼットと
結婚し彼女のために幸せな生活を送ることを誓う。バルジャンは娘の恋人となったマリウスに
コゼットをまかせることにし、彼に自分が元犯罪者であることを告白する。バルジャンは
娘と息子の幸せを邪魔しないために、ひっそりと彼らのもとを離れる。

結婚式を迎えたコゼットとマリウス。二人の前になんとテナルディア夫妻があらわれる。
盗みと恐喝で結婚式に紛れ込んだテナルディアは、バルジャンを捕えて賞金を手に入れようと
していた。その彼の口から、マリウスは暴動の際に負傷した自分を救った人間が誰かを
知ることになる――マリウスはコゼットを連れてジャン・バルジャンを探す。

若者の命を助け、その彼に愛する娘を託し、自らは修道院へ移ったジャン・バルジャン。
年老いた彼の生命は今、尽きようとしていた。そこへマリウスとコゼットが駆け付ける。
二人に看取られ、バルジャンは“神の国”へと向かう……。





本作はヴィクトル・ユゴーの同名小説のミュージカル版を映画化したものである。
したがって原作とはところどころ異なる要素があるそうだ。だがまぁ、そんなことは
さておき感想に入りたい。


ミュージカル映画ということもあって歌が多い。
「シェルブールの雨傘」のような過剰さはないが、ダンスなどの激しい動きが
ほとんどない本作は、ミュージカル映画というよりオペラ映画というべきだと思う。

そして本作には従来のミュージカル映画では考えられない方法がつかわれている。

現場で歌った生の声をそのまま本編でも使用しているのだ



これまでのミュージカル映画では“リップシンク”という方法がとられていた。
簡単にいえば「事前に録音した楽曲に合わせて撮影を行う」ということである。
この場合、キャストは流れる楽曲通りに口や体を動かさなくてはならない。
(逆に現場では歌わずに済むという利点もあるわけだが・・・)
だが「レ・ミゼラブル」でとられたこの方法は、舞台のミュージカルと同じように
役者が感情を込めて歌うことができるようになっているのだ。しかしこの方法も、
キャストが実力派ぞろいだからこそ成功したものといえる。

その主要キャストをみてみよう。

ジャン・バルジャン:ヒュー・ジャックマン
ジャベール:ラッセル・クロウ
ファンティーヌ:アン・ハサウェイ
コゼット:アマンダ・サイフリッド
マリウス・ポンメルシー:エディ・レッドメイン
テナルディエ:サシャ・バロン・コーエン
テナルディエ夫人:ヘレナ・ボナム=カーター
エポニーヌ:サマンサ・バークス
アンジョルラス:アーロン・トヴェイト


アカデミー賞をはじめとする映画の有名な賞を獲得した名優ぞろいである。
しかしヒュー・ジャックマンがあんなに歌がうまいとは思わなかった。
つか元々はミュージカル俳優だったのか!? とパンフレット読んでおどろき。
“いぶし銀”(一時期ドランカーだったそうだが)のラッセル・クロウもすごい。
馬に乗ったり渋い声で高らかに歌ったりと、ヒュー・ジャックマンに負けない
パワフルさに驚いた。そしてアン・ハサウェイの役者魂にも感動。彼女のシンボルとも
いえる長髪がバッサリと切られる映像には衝撃を隠せなかった。そして彼女が歌う
「夢やぶれて」は最高の曲。アン・ハサウェイ演じるファンテーヌの娘コゼットを
演じるアマンダ・セイフライドの可憐さにはうっとりさせられる。彼女を恋い慕う
マリウス役エディ・レッドメインもなかなかの美男であり美声。主要人物にしつこく
迫る悪役(というかコメディリリーフ?)のテナルディエ夫妻を演じた、
ヘレナ・ボトム=カーターとサシャ・バロン・コーエンンの演技も良い。サイケな
役が目立つヘレナ・ボトム=カーターだが、「英国王のスピーチ」で彼女が演じる役は…。
あと、学生運動を起こしたアンジョラスを演じたアーロン・とヴェイトもまぁ良かった。

しかし、そういった豪華キャストのなかで一番、当ブログ管理人たる黒紅茶を
惹きつけたのは、エポニーヌ役のサマンサ・バークスだ。キャリアは浅いそうだが、
彼女の演技、あの雨の中での歌唱はとてもじんときた。彼女が演じたエポニーヌも
すごく好きなキャラクターだ。ミュージカル版では彼女が活躍する場面が多いそうだが、
どうなのだろうか?????




本作はユニバーサル映画100周年記念作品のひとつのようだが、まさに
本作のような作品を映画と呼ぶのだ


重厚なストーリー、豪華キャスト陣、大規模なセットと美術(時代考証含めて)、
音楽の豊かさ(シリアスあり、笑いあり、カッコいい曲あり)、そしてそれらを
可能とした製作(資本)体制……。これらはいわゆる“古き良きアメリカ映画”の
時代に回帰したような豪華さである。不況の時代にこの映画が生まれたのは奇跡ともいえる。

天に召されたジャン・バルジャンらが、パリの街に築かれた巨大バリケードで
「民衆の歌」を歌う場面はとても迫力のあるラストシーンである。テレビで見るのは
もったいないクオリティなのでぜひもう一度、劇場で見たいものだ。




もう最高としかいいようがない。
宗教的モチーフがしつこいぐらい出てくるところにはうんざりしたが、
そういうのをのっけると素晴らしいミュージカル映画。これから先、こういう
大規模な映画はもう作られないかもしれない。そう思うと少し切なくも思えるかな・・・。



てことで再見。
センチメンタルな自分にも、ね(苦笑)

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No title

こんにちわ。

ワタシもこれは劇場で観ました。
長時間だけど、そう感じさせない作品でしたね。
序盤で泣いたのは初めてです。(アン・ハサウェイめ!!)

いたって真面目な中、ヘレナ・ボトム=カーターとサシャ・バロン・コーエンンの
登場シーンだけはコミカルでしたよね。
同じくエポニーヌ役の女優さんの歌唱力とずば抜けた表現力に心打たれました。
またこのシーンでもナミダが・・・(何回泣かすねんっ)

口パクじゃないので臨場感たっぷりでした。
俳優陣はイヤホンになかなか慣れなかったみたいですね。
きっと沢山テイク撮ったんでしょうねぇ。

またお邪魔します。



Re: No title

mia☆miaさん、コメントありがとうございます。
あと明けましておめでとうございますm(_ _)m

ほんと、面白い作品でしたね♪
各キャストの人たちの演技&歌唱力の高さには驚きました。

サマンサ・バークスさんはこれからの出演作が気になります。
「ミュージカル版」でもエポニーヌ役をやってたそうで、彼女が
出演している「レ・ミゼラブル25周年記念コンサート」を
見たのですが、もう凄かったです。。。


しかし、今年度のアカデミー賞はどうなるのでしょうか?
「レ・ミゼラブル」は間違いなくノミネートされそうです。
あと「007 スカイフォール」も気になります。。。


何はともあれ、今年もどうぞ、よろしくお願いします。
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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