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「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」

卒業論文は終わったけれど、忙しいことに変わりはなく、
さらに家庭の事情やバイトでの問題などでメンタル的に
イエローゾーンに到達しつつあるような、ないような……。
そんな日常を送る、当ブログ管理人たる黒紅茶。

前回の記事と関連するものをこれから紹介したい。
若松孝二監督の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」だ。

連合赤軍に関連する映画では、「突入せよ! あさま山荘事件」や
「光の雨」などあるが、前者は警察の視点によるもので、後者は
連合赤軍を題材とした小説を映画化するまでの映画という複雑なものとなっている。
(余談だが、「実録~」を監督した若松は、「突入せよ~」を酷評しているようだ。雑誌「創」の若松追悼特集を参照)


さて、前置きはこのぐらいにして、作品紹介に入る。



あらすじ:

若者による反体制運動や冷戦による社会混乱巻き起こる1960年代。
日本の大学でも学生運動が盛んに行われていたが、警察当局による
締め付けはしだいに厳しくなり、学生運動の指導者層は次々と逮捕されていく。
学生運動は弱体化し、身を投じた共産主義者たちは関東派と関西派の二つに
別れ、その行動も過激なものと化していく。

先鋭化した組織のなかに赤軍派と呼ばれるものがあった。武力闘争の準備を
行う彼ら赤軍派は、結成からほどなくして警察にそのアジトを知られ、
主だった幹部は次々と逮捕されてしまう。そんな赤軍派の獄外のリーダーと
なったのが森恒夫。彼は革命運動を何度か挫折したが、人材不足などの理由も
あって赤軍派に加わっていたのだ。

新体制となった赤軍派は、志を同じくする革命左派というグループと合流し、
連合赤軍を組織する。革命左派の最高幹部である永田洋子は、連合赤軍内において
強い発言力を持ち、彼女は二人の裏切り者の男女の処刑を行う。やがて連合赤軍は
戦力強化のために山へ登り、訓練を行う。だがその途上で不穏な空気が流れ始める。
革命をなかなか成就できないことへの焦りと苛立ちは内部対立を起こし、森や永田は
“総括”や“自己批判”を仲間に厳しく迫るようになる。“総括”と“自己批判”は
暴力性をおびるようになり、次々と仲間たちは総括の名のもとに命を落とすこととなる。

内部の対立によって仲間が死ぬことに恐怖しながらも、森や永田の言われるままに
暴力をもって“総括”と“自己批判”を仲間同士で行う連合赤軍の若者たち。12人もの
犠牲者がでたのち、彼らは警察にアジトをかぎつけられたことを知り、撤退を決意。
リーダー格であった森と永田は逮捕。アジト(山岳ベース)から逃げ延びた一味も
次々と捕まり、あるいは脱落していく。そのなかの5人は、長野県の浅間山荘へと
逃げ延び、占拠する。坂口弘、加藤倫教、加藤元久、吉野雅邦、坂東國男ら五人は、
山荘の管理人の妻を人質にとり、籠城戦術に入る。彼らは管理人の妻に対し、中立の
立場を貫いてほしいと訴えるも、女性にはどう対処していいかわからなかった。
そのなか、警察は着々と山荘を包囲していく。

激しい攻防を繰り返すなか、身も心も疲れ果てて行く五人。そのなかのひとり、
最年少の加藤は、自分たちのこれまでの行いの愚かさについて泣き叫ぶ。
ついに警察は山荘内に侵入し、5人は逮捕される。そして……。








内容が内容だけに、どうあらすじをまとめればいいか不安だった。なので、
ウィキから参考URLを下記にあげておこう。

「連合赤軍」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%A3%E5%90%88%E8%B5%A4%E8%BB%8D

「山岳ベース事件」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B2%B3%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「あさま山荘事件」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%BE%E5%B1%B1%E8%8D%98%E4%BA%8B%E4%BB%B6


はじまってから3、40分の間は、映画の時代背景の説明や登場人物の多さに
驚き、ただ物語を追うほかない。観客が思考の時間を与えられるのは、山岳ベース事件の
メンバーが次々と揃う過程からだ。

陰惨な総括による虐殺事件の数々。
しかし…彼ら連合赤軍が仲間に“総括”と“自己批判”をもとめる理由がひどい。

ある者は化粧をしていたから。
ある者はキスをしたから。
ある者は山を下りて風呂に入ったから。。。


とにかく、理由がバカバカしすぎる。わけもわからないような、とるにたらない
理由がきっかけで、20代になったばかりの若者たちがリンチを受けて殺されたのだ。
あまりにひどすぎる。

登場人物のひとりは、観客に代わって、こう叫び、息絶える。
「これが革命なのかよ!?」


彼らの目的は体制と戦うことのはず。
でもどうして、彼らの暴力は自分たちに向かっていったのだろうか?

映画最後のほうで、加藤少年がほかの4人に叫ぶ台詞がまた重い。
「俺たちは勇気がなかったんだ!」

総括による虐殺を止められなかったことへの後悔、
革命運動を貫徹できないことへの哀しさと虚しさ。

「突入~」ではただの立てこもり犯として描かれた連合赤軍の男たち。
だが、彼らのなかには常に上記のような感情があっただろう。





革命を夢見た若者たちはどこでどのようにして道を誤ったのだろうか???


総括とはいったい何だったのだろうか?


なぜ彼らは死なねばならなかったのだろうか?







その答えというべきものはどこにもない。









3時間10分の超大作。
後半部はひじょうに重く痛々しい。そして、後味が悪い。

“胸をえぐる人間ドラマ”というにふさわしい作品だった。

物語にしても、キャストの演技の迫力にしても、そして音楽にしても・・・。
本作はなんでも低予算映画だそうだが、そうは思わせないクオリティがある。

連合赤軍について、1960~70年代の若者について考えるためのテクストとして
本作は大いに役立つだろう。機会があればぜひとも見るべき映画だ。

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