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「友情」

武者小路実篤の「友情」を読んだので紹介したいと思う。



あらすじ:

時は大正。
売れない若き作家の野島は、友人の仲田の妹である杉子に
一目惚れする。野島は杉子と結婚することを夢見るようになり、
恋の悩みを親友である大宮に打ち明ける。大宮は野島の恋を
成就するため、力を貸すことを誓う。野島は仲田の家をひんぱんに
訪れるようになり、杉子と接触する機会を何とか持とうと苦心する。
美人である杉子のもとには様々な男が寄ってくる。そのなかのひとりである
野島は、仲田の誘いで彼の別荘で休暇を過ごすことになる。野島に同行する大宮。
杉子の気を惹こうとする野島。彼に気をきかせる大宮。別荘での休暇の日々は過ぎ去り、
大宮は勉学のためにパリへの留学を決意する。野島の恋の成就を夢見る大宮。彼の
旅立ちの日、野島は同行していた杉子が大宮に熱いまなざしを送る場面を目にする。

杉子は大宮に惚れているのではないかという疑念にかられた野島。ついに彼は求婚の
手紙を仲田家に送るが、杉子は申し出を拒む。野島はパリの大宮に手紙で悩みを相談するも、
大宮は杉子のことに触れようとはしない。そしてある日、大宮から謝罪の手紙と同人誌が
送られる。同人誌には、大宮と杉子のあいだでかわされた手紙のやり取りが記載されていた。
大宮は杉子が自分に恋をし始めたことを知って留学を決意したが、杉子は大宮を諦めきれず、
またそんな杉子を大宮も愛してしまったのだ。

衝撃の告白に悲しむ野島。劇作家として徐々に成功を見せだした彼は、
自分の恋が無残に敗れてしまったことを知る……。








大学二年頃に授業でも学んだこの作品。
その頃を思い出しながら作品を読み解いていきたい。


売れない作家である野島は杉子という友人の妹に恋をするが、
彼の恋愛観というものはとても封建的である。彼は「恋愛」という過程を
はぶき、はやくも「杉子」との結婚を望もうというのである。彼は杉子を
愛しているが、彼の愛とは小鳥を籠の中に飼うことと同じ。

そんな野島の求婚を杉子は拒む。彼女は男の一方的な愛の束縛が嫌なのだ。
大宮との往復書簡においても、彼女は大宮にひとりの人間として見てもらいたいと訴える。

これまでの女性は男の都合で左右される道具的な存在として扱われていた。
「女は男のために生きている」
「男と結婚し子供を産むのが女の唯一の幸せ」
という具合に。

それに待ったをかけたのが平塚らいてうらによるフェミニズム運動である。
平塚らは女性を「太陽」に見立て、女性の権利確立を掲げた。武者小路実篤の『友情』が
発売された大正期のことである。現代では杉子の反応は“ふつう”のように思われるが、
それは女性を尊重する価値観がようやく芽生えたからだろう――つまり、ラストの往復書簡の
描写における杉子の心情というのは、その当時では画期的なものだったということである。


友人の恋を成就させるつもりが、結果的にその恋を砕いてしまった大宮。
しかし彼が謝罪に用いた手段というのは、あまりに残酷なように思える。
あんなことをされたら、誰でも諦めるほかない。というか、死にたくなるだろうよ。

物語は恋破れた野島が立ち直ろうとするところで終わるが、とても切ない。



恋か。




そんなものはしないほうがいいのかもしれないな。
苦しむだけのように思えるし。





てね。

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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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