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「車輪の下」

大学生活も、アルバイトも、あともう少しで卒業。でも、
自動車学校の卒業はいつになるのかしら・・・・・。
と言う感じの今日この頃。もう少しで自動車学校に行くけど、
その前にブログを更新。ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を
紹介したいと思う。なんでも作者の自伝的要素が入っているそうな。




あらすじ:

南ドイツの小さな町にハンス・ギーベンラートという少年がいた。
成績優秀な彼は親や周囲の勧めもあって、難関の神学校を受験。
2位の成績で入学することになった。神学校内でも頭角をあらわすかに
見えたハンスだが、ヘルマン・ハイルナーという同級生との出会いを期に、
勉学一筋で生きてきた自分自身を顧みるようになる。
教師や同級生からは嫌われているハイルナーと交流を深めていくにつれ、
成績が徐々に下がっていくハンス。ある日、ハイルナーは教師に反抗したため
厳しい処罰を受けるが、親友であるハンスは恐怖心ゆえに、ハイルナーに近寄り、
声をかけようとはしなかった。ハイルナーはハンスを臆病者と軽蔑し、二人の
関係は急激に冷える。が、ハンスの成績はなかなか向上しない。

成績2位で入学したハンスに、校長や他の教諭は強い期待を寄せるも、
それらは少年にとって重圧以外の何物でもなかった。そんなハンスとハイルナーの
関係は、同級生の事故死をきっかけに回復する。ハンスとハイルナーの友情を
快く思わない校長は、二人の交流を禁ずる。怒ったハイルナーは神学校からの
脱走を企てるも失敗、放校処分を受けることとなる。

勉強する意義と、親友を失ったハンスは精神的に摩耗していく。
ノイローゼに陥った彼に、新学校の同級生も教諭陣ももはや関心を持とうとはしない。
そしてハンスは神学校を挫折する。息子の挫折に父親は失望する。それがさらにハンスを
苦しめることになった。

故郷に戻ったハンスは、果物園の手伝いを行うようになる。そこで彼は、三年前に
別れたきりの同級生の少女・エンマと再会を果たす。二人は仲良い関係に発展するかに
みえたが、エンマにとってハンスはからかうために友達に過ぎなかった。

失恋や、友人への劣等感などから癒えないまま、ハンスは父親の勧めに従い、
機械工として再スタートを切ることになる。だが、傷ついた心は元には戻らない。
友人に誘われ、酒を飲んだハンスは酔い、河に落ちて溺死してしまう。








とても救いのない物語だ。
周囲の期待によって自分の人格を潰され、挫折の末に酒がたたって溺死をするなんて・・・。


子供は親の見栄のために存在するわけではないだろう。
にもかかわらず、親・大人は子供を自分の期待通りの道(レール)を行かせようとする。
息子が死んだにもかかわらず、失望の念を隠せないハンスの父親はあまりに残酷だ。
そんな彼に対し、知り合いの靴屋は、こう述べる。

靴屋は、墓地の門を出ていくフロックコートの連中を指さして、ささやいた。
「あそこを歩いているお偉方だって、この子をこんな目にあわせるのに
一役買ったんですよ」
「なんだって?」ギーベンラートはぎょっとして、何を言いだしたかというような
顔で、靴屋を見つめた。「え、とんでもない。どうしてそんな」
「まあ気を落ちつけて。あなた、わたしは学校の先生連中のことを
言ってるだけですよ」
「どうして? いったい、どういう意味です」
「いや、もうやめておきましょう。あなたもわたしも、この子にはもっと
してやることがあったのではないですかな。そうは思いませんか?」

(新潮文庫版:P254-255)


教育者の立場からすれば、すべての不幸の原因は不良生徒ハイルナーの存在と
するだろうが――ハイルナーがいなくとも、いつかハンス少年は挫折の道を
歩むことになったであろうと思う。むしろ私としては、ハイルナーとの出会いと
別れで少年が新たな人生を見つけ、成長していく展開を望んでいた。ゆえに、
酒によって溺れて死ぬという顛末はあまりに救いがない。


この作品は今から百年近く前に書かれたものであるが、今日の日本の教育社会と
深くかかわりをもつように思えてならない。無理やり大学進学や就職活動を
させられる若者たちにダブるということだ。個人という存在が抹殺され、
ただ社会の歯車となることだけを求められる世の中…。それが今日の日本だろう。




けれども私はハンス少年になるつもりはない。ハイルナーとして、できれば生きたい。
そう思い、とりあえず更新を終える。

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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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