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「独立愚連隊」

職場の先輩と映画の話になったとき、
「岡本喜八は見るべきだよ」と言われ、ある映画を
借りることにした――今回紹介する作品は「独立愚連隊」
監督は岡本喜八。
製作は円谷作品を数多く手掛けた田中友幸。
そして主演を飾るのは、佐藤允、雪村いづみ、夏木陽介ら……。



あらすじ:

ときは第二次世界大戦中の中国・北支戦線。
荒木と名乗る従軍記者が将軍廟という町へやってきた。
彼が向かう先は、独立第九〇小哨――通称、独立愚連隊。
荒木はひとりの兵士の死の真相を訪ねるため、独立愚連隊がいる
兵稜地帯へと向かう。そんな荒木を追う慰安婦・トミ。
従軍記者とは思えない身のこなしの荒木は独立愚連隊と合流。
彼は慰安婦と心中したとされる兵士・大久保の死の真相を探ろうと
調査をはじめる。

荒木と名乗る従軍記者の正体は、大久保の実の兄であった。
彼は弟が心中によって命を落としたとは信じられず、療養先の北京から
脱走して身分を偽っていたのだ。彼を追ってきたトミは、かつての恋人。
そんな彼女はちょっとしたミスで大久保の正体をバラしてしまう。

大久保は弟と心中した娼婦の妹と出会い、弟の死が心中ではないことを知る。
彼の弟は愚連隊内の不正を告発しようとしたため心中に見せかけて殺害されたのだ。
荒木こと大久保は、弟を殺害した犯人である橋本中尉への復讐を決心し、将軍廟へ
向かうことに。だが、その途上、敵の襲撃を受ける。トミは戦いの巻き添えとなり
死亡。生き残った大久保は脱走の罪で営倉に放り込まれてしまう。

捕らわれの身となったはずの大久保であったが、牢から脱出を果たし、
橋本への復讐を成し遂げる。旅の道中で知り合った馬賊から仲間に加わらないかと
誘われるも、大久保は愚連隊の面々と戦場で戦うことを決意する。

夜。将軍廟周辺で展開される愚連隊と中国軍の大群との激しい銃撃戦。
果敢に戦う愚連隊であったが、数の多い敵軍の前に次々と倒れる。大久保は
機関銃を手に突撃をかける。

そして翌朝。屍だらけの戦場。かけつけた馬賊の一行は、倒れていた大久保を
発見する。生き延びた大久保は、馬賊に加わることに。彼はトミの遺体を葬り、
馬賊の一行と荒野を駆ける……。








戦争映画というにはとても軽快な映画だ。
だが西部劇のように格式高いものともいえない。
ではマカロニ・ウエスタンか? それも違う。
ドル箱三部作よりも古い作品なのだから。
和製ウエスタンとでも呼ぶべきだろうか……???




「女を4、5人泣かせたことがある」と語る主人公・大久保(演:佐藤允)。
破天荒なイメージを持つ彼の目的は、弟の死の真相の解明であり、最終的には
弟の仇討ちとなる。そんな彼を追うトミ(演:雪村いづみ)とはちょっとわけアリの
関係。回想シーンを使わず、二人の過去をそれとなく描くところがいい。そこに
大久保という主人公のそこ知れなさが表現されているのだ。

狂ったフリをする愚連隊の大隊長を演じるは三船敏郎。
大隊長代理となった悪役・橋本中尉は江原達怡が演じている。
橋本を大久保が追い詰めるシーンはカッコイイと思わず言ってしまった。
アメリカ映画なら、あのシーンはズームで撮るだろうなぁ。





復讐を果たした大久保。だが彼は戦線に留まり、独立愚連隊の面々と
中国軍に挑む。「ワイルド・バンチ」のクライマックスの銃撃戦は、本作の
ラストから影響を受けたのではないだろうか? 大群を前におびえることなく、
むしろ笑みを浮かべて銃を撃ち放つ愚連隊の面々は勇敢だが恐ろしい。

戦争映画というと戦いの残酷さだとかがフィーチャーされがちだが、
本作にはそういう要素がない。軽快なアクション活劇とも捉えられるだろう。
だが、映画の節々に戦争への皮肉が感じられる。馬賊のリーダーとの会話、
軍規を取り戻そうとした者がそれを乱した者に殺害される悲劇、笑いながら
人を次々と撃ち殺していく兵隊たち……。本作は「MASH」の先祖ともいえる。



大久保と橋本の対決シーンだけでもいい。ぜひ一度は見るべし!
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No title

続編的立ち位置の『独立愚連隊西へ』も良い映画です。

我が国の戦争映画は、敗戦国であるが故にどうしても暗く、悲惨になりがちですよね。どうしても重苦しくなりがちで……。
米国の戦争映画なんかは、割とお気楽なものやスカッとするような作品が多い訳で、どうしても戦勝国側と敗戦国側では戦争映画に対するメンタリティが違ってきますね。

日本の戦争映画でも、『太平洋奇跡の作戦キスカ』のように、スカッとする映画が無い訳ではないのですが……。『独立愚連隊』も、その「例外」の中の一作ですね。

Re: No title

飛翔掘削さん、コメントありがとうございます。
職場の先輩からは「~西へ」と「日本の一番長い日」を勧められました。

たしかに日本の戦争映画というのはやはり敗戦国ということも関係してか
悲壮感漂う作品が多い気がします――といっても、そうではない映画にただ
巡り合えていないだけなのかもしれないですけど――その点、今回取り上げた
この映画は戦争映画というにはかなり軽快な作品です。けれども、決して
戦争を賛美するわけではなく、皮肉もところどころに取り上げられているのが魅力です。

アメリカについていうと――先輩の受け売りですが――娯楽であることを重視しているので
内容もスカっとしたり国の正当性を謳うものが多いようです。あとまぁ、自由の国と
いうことも関係するのでしょうね♪ 日本にはない自由……(苦笑)
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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