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「用心棒」

なんだかんだで忙しい毎日を過ごしているらしい当ブログ管理人。
ブログの更新頻度がどんどん少なくなってきているのは仕事のせいか、
怠惰のせいだろうかな・・・。なんてことはおいといて、久しぶりに
黒澤明の映画を見てみました。今回紹介する作品は、三船敏郎の代表作と
しても知られる映画「用心棒」。セルジオ・レオーネによる通称「ドル箱三部作」も
この映画がなければ生まれなかった、傑作中の傑作!



あらすじ:

上州のとある宿場町。
ここではふたつのヤクザ――丑寅と清兵衛の一味が縄張り争いを繰り広げていた。
そこへひとりの浪人があらわれる。桑畑三十郎と名乗る浪人は、居酒屋の主人である
権爺から宿場町が抱えるヤクザ同士の抗争の問題について聞くと、あることを考え付く。
なんと彼は、ふたつのヤクザ一味を相打ちで壊滅させようというのだ。

清兵衛と丑寅に用心棒として売り込みをかけつつ、両者の抗争を
激化させようとする三十郎。ところが丑寅の一味の末弟である新田の卯之助が
帰郷したことと、役人の登場で事態は思わぬ方向へと動く。卯之助の取り計らいで
抗争は“手打ち”に終わったのだ。

抗争が手打ちに終わればヤクザたちを全滅させることはできない。
次の策を考えていた三十郎は、丑寅一味の“三下”が密かに役人を殺したことを
知り、三下を捕え、清兵衛一味に渡す。それを知った丑寅一味は清兵衛の息子を誘拐、
ふたつの勢力に緊張が走る。人質交換によって事態は解決したかに見えたが、ヤクザらが
再び抗争を始めるのは目に見えていた。そんなとき、三十郎は丑寅と懇意にある酒売の
商人・徳右衛門により嫁を借金のため奪われてしまった小平という男とその息子に会う。

小平の女房ぬいの存在を利用して抗争を激化させようと考えた三十郎は、
丑寅一味の用心棒役を買い出て一味に近づき、捕らわれの身であったぬいを救い出し、
小平とその息子ともども宿場町から逃がす。清兵衛一味の仕業と考えた丑寅一味は、
清兵衛の資金源である商人の蔵を襲撃する。怒った清兵衛は仕返しに徳右衛門の酒蔵を襲う。
抗争により、次々と一味の人間が死んでいく。

ヤクザを憎んでいた権爺は、ヤクザ同士が抗争により全滅の道を歩んでいくさまを見て喜ぶ。
だが丑寅一味の卯之助は、ぬいが連れ去られたのは清兵衛一味ではなく三十郎の仕業と看破。
小平が置いていったお礼の手紙を見つけると、三十郎を捕え、拷問にかけてしまう。
大怪我を負った三十郎だが、なんとか丑寅一味の屋敷から逃げ出し、権爺に匿われる。
三十郎が清兵衛一味のもとへ逃げたと考えた丑寅一味は、清兵衛の屋敷を襲撃し、清兵衛と
その一味を皆殺しにしてしまう。

墓場の供養塔へ逃げ延びた三十郎は回復を果たすも、彼を逃がしたことがバレた権爺は
丑寅一味に捕まり、拷問される。桶屋から権爺のことを聞いた三十郎は、丑寅一味と
決着をつけるために宿場町へと向かう。拳銃使いである卯之助を倒し、親玉である丑寅と
その手下どもを一気に斬り捨てる三十郎。ふたつのヤクザ勢力を全滅させ、権爺を
救い出した三十郎は、独り宿場町を去って行く……。











本作の魅力は何か?
考えればきりがない。
三船敏郎による殺陣の凄さや、佐藤勝による軽快な音楽、町の荒廃ぶりをみごとに
表現した村木与四郎の美術、宮川一夫のカメラワーク、ハードボイルド小説を
彷彿させる人間ドラマ……。だが最大の魅力は、主役である用心棒そのものだ。

大胆不敵で、刀を握れば無敵。ただ強いだけではなく頭もキレていて、
抗争をけしかけて大勢のヤクザを死なせておきながら、ちゃっかり人助けも
やっていたりする。正義の味方というにはかなりダーティな面がみられるが、
それも桑畑三十郎というキャラクターの大きな魅力だ。

彼が何者なのかは誰も分からない。桑畑三十郎という名前も、外を見たときに
見えたのが桑畑だったから名乗ったものであり、本名は不明だ。彼の生い立ちは
気になるも、物語は彼の経歴を追いかけようとはしない。物語が語るべきことは、
この謎の浪人の登場によって荒れていた宿場町が変わろうとしていることだからだ。
もちろん、サイドストーリーとして小平という哀れな男の物語も存在する。
息子に家出された親父が登場する冒頭のシーンも見事に生かされている。
だがメインは三十郎が繰り広げる――語弊を承知でいうと――ドタバタなのだ。

お礼の手紙が原因で捕らわれの身となり拷問を受け、
傷を負いながらも脱出を果たし、丑寅一味に逆襲するラストのくだりには
スカっとさせられる。激しい斬り合いは行われない。戦いの場面は2分にも満たない。
だが、それまでの間というのが良いのだ。斬り合いではなく、それまでの間、
つまり人間ドラマで緊張感などを描いているのだ。

権爺や桶屋など、ヤクザ同士の抗争に傍観者的立場を決め込む庶民らの存在も面白い。
もちろん、やくざにゴマをすりぬくぬくとしている商人らも。彼らは人間のしたたかさを
象徴するものではないだろうかと思う。正気を失った清兵衛寄りの商人が刀を持って
酒屋の商人(演じるは、志村喬!)を殺す最後の展開は物語の本筋とは深く縁がないものの、
妙に印象に残る場面だった。





物語の主軸をきちんと描きつつ、その周辺のキャラクターのドラマも見せている。
本作は群像劇でもあるわけだ。「荒野の用心棒」や「荒野の七人」も、本作が
なければ生まれなかったろうが、そのことについては別の機会に改めるとしよう・・・。

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ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
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