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「テロルの決算」

YouTubeより



本を読み終えたあとに見たが……

テロリズムというのは怖いな、と
率直に思った。

本の内容:
1960年、日比谷公会堂で起きた
浅沼稲次郎暗殺事件。
その犯人である17歳の右翼の青年
「山口二矢」の犯行に至る経緯と、
被害者であり社会党の委員長であった
「浅沼稲次郎」が刺し殺されるまでに
どのような人生を送ったのかを描く。


本書の面白みは、丹念に人物を描いたことだと
思う。この前読んだ「日本共産党の研究」は
スパイ小説のような展開も文のなかにあったが、
その体裁はまるで歴史書のようなもので、ひとり
ひとりの人物は事件の関係者として描かれるに
とどまっている。群像劇の側面が強かったからだろう。
その点、本書は的をピンポイントに絞りこんで描いていた。

本書はとにかく二人の人物をドラマの主演俳優の
ように掘り下げている。そこが読んでいてワクワクしたし、
と同時にせつなさのようなものがこみ上げた。

犯人である山口は当時17歳だった。
その若さでテロル(=テロリズム)に訴えたのだ。
他の、発展途上国では少年兵などが当たり前のように
存在しているが、日本はそのような国ではないはずだ。
17歳の青年が右翼に走り、テロルを決行したということ
それ自体が驚きであるが、さらに衝撃的ともいえるのが、

自分の意思で、自分ひとりで決行したこと

彼は右翼の人間に唆されたわけではなかった。
自分で計画を練り、決心した。逆に右翼の人間はそんな
山口を危険視していたのだ。

作者である沢木耕太郎氏はそんなテロリストの青年に
スポットライトを当てた。
この文の面白い点はそのテロリストを英雄や悲劇の主人公と
しては描かなかったこと。

ただひとりの人間として山口は描かれた。

彼によって61年の生命を奪われた浅沼も、山口と
同様にひとりの人間として物語の主役を担った。

作者は感情に流されることなく、ふたりの人間を描き切った。

なかなか出来ることではないと思う。
だからプロなのだろうな。

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黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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