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逆説の政治哲学――正義が人を殺すとき――

本の帯に大きく書かれた佐藤優という名前はこれまで何度か
目にした事がある。しかし、著者である「岩田温」という名前は
はじめて知った。


本の内容:

「政治とは何か」という根本的な問いを大切にしながら
古今東西の政治哲学やそれに関する出来事を紹介するもの。
政治哲学の入門書といえる。



本書では、マキャヴェッリやヒトラー、マルクスやプラトン、さらには
シェイクスピアなどが取り上げられている。

各項目をとりあげる前に哲学者(あるいは政治家)の名言を引用し、
そこから本題に入る点は面白く、かつ色々と考えさせられる。

とくに考えさせられたものが、ムッソリーニが『全体への闘争』に
おいて残した言葉……

戦争のみが、人のすべての精力をその最高の極度にまで緊張させるものである

ムッソリーニといえば、ヒトラーと肩を並べる全体主義(ファシズム)の
権化とも言うべき存在であり、その最後はあまりに悲惨である。

民主主義が主流である今日の社会において、全体主義は「悪」とみなされている。
だが、その全体主義の権化であるムッソリーニのこの言葉にはうなづくほかない。

歴史を振り返れば分かるが、人類の歴史は血と暴力の歴史である。
常にどこかで戦争が行われ、誰かが命を落としている。
だが、そのなかで人類は文化的・科学的発展を遂げている。
混乱期における文化や科学の発展は、平和が続く時代と比べて成長規模などが違う気がするのだ。




「超時空要塞マクロス」にリン・カイフンと呼ばれる登場人物がいる。
物語のヒロインであり、歌手であるリン・ミンメイの兄であり、マネージャーも務めている。
彼は極端なまでの平和主義者であり、軍隊や戦争を憎み、このような言葉を口にする。

「戦争はなにも生まない」

これはリン・カイフンのみならず、戦争を嫌い、憎む人々ならだれもが抱く言葉ではないだろうか。

戦争はあらゆるものを容赦なく破壊する。
多くの人々はそれを悪しきものと認識する。
世に戦争賛美の作品よりも反戦ものの方が多いのがそのあらわれではないだろうか?

だけど、戦争の時代――それもかなり大規模な戦争が行われる時代に限り、文化や科学の発展が
目覚ましい。

ルネサンス期、桃山・戦国時代、第二次世界大戦、冷戦……

逆に戦乱でない時代――平和な時代というべきか――では至るところで腐敗が見られる。

ローマ帝国、ブルボン王朝、そして現在の日本……


だからといって、戦乱の世の方が優れている――という結論を導き出そうとは思わない。

戦争によって、乱によって大幅に衰退した文明だってあるわけだし……



う~ん、考えれば考えるほどに難しい問題である。

なによりも答えがないことが辛い。




けど、面白くもある。

どこかに答えがあるのではないか、と思い、どんどん興味が沸いていくのだ。
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戦争放棄

記事を読ませていただきました。
ー戦争は何も生まないー
言葉は簡単でも、意味はものすごく深く感じます。

中学生が大人っぽい事、言ってすいません。

Re: 戦争放棄

コメントありがとうございました。

こんなまとまりのない文を読んで頂けるとは
思わなかったです。
ありがとうございます。


> 中学生が大人っぽい事、言ってすいません。

別に、気にすることはないと思いますよ。

また、機会があったら私の記事を読んでください。
プロフィール

黒 紅 茶

Author:黒 紅 茶
どこかの田舎っぺです。
ブログタイトルの“Of”は
飾りです。偉い人にはそれが
分からないのです(苦笑)
詳しくは「はじめに」を
読んでくださいな。

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